1945年に戦争が終わってから後、1946年から1950年までの5年の間、日本はきわめて混迷した状況の中に置かれていた。特に経済が混迷し、貧乏が全国を覆い尽くしていた。
また、1950年頃になると日本全国で労働争議が頻発するようになり、世の中が騒然とし始めた。このままでは貧しさに耐えかねて共産主義国になってしまうのではないか――という危機感さえ、多くの人が抱いていた。
ところが、1950年に朝鮮戦争が起こり、その特需によって高度経済成長が始まった。また、1951年にはサンフランシスコ講和条約が調印、翌1952年に発効され、日本はようやく占領から解放された。
この1951年には、講和に先立ってマッカーサーが帰国している。これは朝鮮戦争における作戦失敗の責任をとってのことだったが、多くの日本人は、この頃までにマッカーサーを深く愛するようになっていた。
なぜかといえば、日本はいまだに貧乏だけれど
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