生きるとは何か?:その19(1,825字)
ぼくの祖母は1923年の生まれである。大正12年だ。一方曾祖母は19世紀の生まれで、ぼくとは確か75歳違うので、1893年の生まれだろう。明治26年だ。
話は少し飛ぶが、人間は、どんな人でも「時代の空気」と無縁では生きられない。それにどうしようもなく引きずられながら生きている。
そうして、驚くことにほとんどの人が、そのことに「無自覚」である。だから余計に、時代の影響を受けてしまうのだ。
時代というのは、まさに空気のように目に見えない。存在が明らかになるのは、約30年が経過して以降だ。今は2022年なので、今年になってようやく、1992年がどんな時代だったか見え始めてきている。
なぜ「30年」なのかというと、親が子をもうける平均的な年齢だからだ。つまり、平均的な「1世代」である。かつての1世代は25年、つまり四半世紀くらいだったが、それこそ時代の変化で30年くらいになった。
だから「30年」
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