2022年の初頭に教育について考える:その3(1,708字)
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今の若者は、心理的安全性が全く確保されていない学校で育った。そのため、表面上は和やかに接しつつ、心の奥底では警戒心を抱き続けている――という人間関係のスタイルが固着されている。子供のときからの習わしだから、すっかりそれに染まりきっているのだ。弛緩するということが皆無なのである。
それが、おそらく彼らの教育を大きく阻害している。ところが、皮肉なことに一部の「学力(テストの点数)」を押し上げる結果ともなっている。学校にものすごい緊張感、緊迫感が漲っているために、一部の生徒はそれこそ命の危険を感じて勉強する。受験を頑張るのだ。
年始に『翼の翼』という小説を読んだ。これが、なかなか面白かった。
中学受験をする息子の母親を中心に描いた作品だが、非常にリアリティがあった。実在の親子を取材し、それをカリカチュアして描いたものだろう。だから、これを読むと今の小学生というのがよく分かるし、Amaz
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