ハックルベリーに会いに行く

マンガ界の庵野秀明は誰か?:その2(1,666字)

2021/09/24 06:00 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
庵野秀明は、創作物のパロディ――すなわち二次表現を一つの技法(芸術スタイル)にまで昇華させた。

それまでにも真似る(盗む)というのは多くの人がしていたが、だいたいは元ネタとの関連性をむしろ消そうとした。それがピカソが言う「すぐれた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」というものだ。
つまり、偉大な人は盗んでいたのだ。しかし庵野秀明は、「盗む」のではなく「真似る」ことをむしろ前面に押し出した。それを連続させることで、初めて「偉大」の域に達した。

これは、庵野が世界初の「オタク世代」の代表であり、浴びるようにコンテンツを吸収してきた生い立ちがあるからだろう。1950年代後半に生まれたいわゆる「オタク第一世代」は、ありとあらゆるコンテンツが生活の中に溢れる環境で生まれ、それをほとんどストレスなく吸収しながら育ってきた。

それが、新しい芸術領域を生んだ。近年、アニメやマンガでは「異世界もの」が流行っ

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細