マンガの80年代から90年代までを概観する:その22(1,622字)
最近は、マンガのことばかりを考えている。
マンガとは何か?
なぜ、マンガという表現形態が日本で成立し、社会の中で大きな地位を占めるようになったのか?
おそらくは、日本文化独特の、子供が強いられる「窮屈さ」に原因があった。
日本は、国土が狭い割に食料と水が豊富で、暮らしやすい。
おかげで、人口が増えやすい。だから、いつでも子供が多かった。
そのため、子供は「狭いところで暮らす」ということが当たり前になった。つまり、いつでも窮屈だった。そうして、「狭いところで上手に暮らす文化」が育まれた。これによって、狭いところで暮らすことはますます当たり前になり、それを解決するソリューションはいつでも求められるような土壌が醸成された。
戦前・戦中は、この物理的な窮屈さに国全体の「謹慎状態」が加わって、さらに息苦しくなった。「謹」と「慎」は、両方とも「つつしむ」と読む。つまり、ものごとをおろそかにせず、丁寧に
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