この連載では、「情報リテラシーの身につけ方」について考えてきた。その過程で、浮かび上がった基本となる考え方がある。

それは、人間はそもそも失敗するようにできている、ということだ。これを前提として認識しておかないと、そもそも情報リテラシーは身につかないだろう。

そして、世の中には「失敗を前提とする」ということをよしとしない集団がいる、ということも、しっかりと認識しておかなければならない。なぜなら、彼らは我々の敵であって、「失敗するようにできている」という前提を否定しようと、攻撃をしかけてくるからだ。我々の失敗を許さず、失敗を縦に追い詰めようとしてくるからだ。

もしその攻撃に屈してしまったら、我々は失敗できなくなる。そして失敗できなくなると、情報リテラシーも失われてしまう。そうして誤った情報を鵜呑みにしてしまい、やがて身を滅ぼすことになるのだ。

そこで、ここでは二つのことが重要になってくる。