人間は「映像のスイッチング効果」に無条件で魅入られる。しかし、スイッチングは現実にはない。人間の目は基本的に一つしかなく、自分が移動すれば視点も切り替わるが、しかし他のカメラ(目)に瞬間的にスイッチすることはない。
そのため、スイッチングは現実の模写ではない。通常、人間は現実の模写にこそ惹かれ、逆に模写でないものはなかなか受け入れられない性質があるから、これは不思議なことだ。模写ではない「スイッチング」は、受け入れられるどころか、マンガでも映画でも人を惹きつける一番の魅力となっている。
なぜなのか?
結論からいうと、これもある意味「現実の模写」だからである。ではどこが「現実の模写」かというと、我々は現実世界で夢を見る。「夢だから現実ではない」という言い方もできるので表現が難しいところなのだが、とにもかくにも夢を見る。
その夢の中で、人の視点はスイッチングしている。夢を見ている間、脳内には実
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がんばれ元気の最後の試合を思い出した。あれも夢っぽい