今、石原莞爾という人のことについて調べている。近頃再び近現代史への興味が湧き、特に「なぜ日本は第二次大戦に参戦したのか?」ということについてもっと詳しく知りたくなった。そうしたところ、自然とこの人物が浮かび上がってくる。彼は、戦前日本の主役ともいうべき人物だ。

石原は山形県出身の軍人で、満州事変を実質的に立案・指導した。そのときの上司だった板垣征四郎と組んで、二人で考えて行ったのだ。
満州事変は「謀略」である。満州鉄道が中国人に爆破されたと見せかけ、それを口実に攻撃を仕掛け、統治権を握る。一種の戦争でもあるが、それが「フェイク」から始まるのが謀略だ。そして、その謀略を企てた人物こそ石原莞爾なのである。

石原は、今でも右翼の圧倒的人気を誇っている。なぜかというと、大戦前に直属の上司だった東条英機と激しく対立し、結局は左遷されて軍隊をクビになったからだ。おかげで戦犯になることはなかったが、本来