お金を稼ぐには、いずれ独立して事業を興すことが最も堅実な道である。
ただしこのとき、事業を興すには必ず「ビジョン」が必要なのだが、多くの人がその「定義」を間違っているから、上手くいかない場合が少なくない。
というのも、「ビジョン」というと多くの人が、「世の中もっとこうなったらいいよね」という一種の「理想」のことだととらえているからだ。それを、何らかの「社会的な意味」だととらえている。そういう「ポジティブ」なものだと思っている。
しかし、本質的な意味でのビジョンというものは、それとは逆の、非常に個人的なものだ。そして、もっとネガティブなものである。
ビジョンとは、まず世の中に対する「嫌悪感」から始まる。世の中の「ここがおかしい」というポイントについて、全く個人的な憎しみからスタートする。
例えば、iPhoneを作ったジョブズのビジョンは、「ブラックベリー」というボタンが多いスマートフォンに対
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