ファイナルファンタジーⅦがゲーム界に与えた影響は大きい。このゲームの大ヒット以降、「なぜここまで人気になったか?」という魅力の要素があらゆるゲームメーカーで分析され、模倣された。そうして、無数のエピゴーネンが生まれた。その意味で、FFⅦはゲーム界におけるグレートマザー、中興の祖だ。

では、FFⅦの魅力の要素とは何か?
それは大きく3つある。

第1に、美形のキャラクターと美麗なグラフィックだ。この要素は後に、スクウェアの最も主要な方向性にもなっていく。特に野村哲也氏がかかわるゲームにおいて、この傾向が強くなる。最新作のFFⅦRも氏のディレクションだ。

第2に、箱庭である。FFⅦに限らず、あらゆるゲームには「無限に遊んでほしい」という製作者側の願望が込められている。テトリスやマインクラフトはそうした夢をこれ以上ないくらい叶えた作品だ。トルネコの大冒険の変化するダンジョンもそうした方向性の追求の