年末に、ネットでこんな記事を見た。
内容はというと、派遣社員の人がお金がないから会社でいつも粗末な昼ご飯を食べていたところ、同僚の正社員から同情され、机の上にいろいろと食物が置かれるようになった。するとその派遣社員は、プライドを傷つけられたのだそうだ。
ぼくは、これを見て閃いた。「この人は、こうしたプライドを持っているからこそ、派遣社員という奴隷的な地位に甘んじているのだ」と。
本当の奴隷がいた時代から、奴隷には奴隷のプライドがあった。彼らは奴隷のプライドにしがみついているからこそ、むしろそこから抜け出せなかった。奴隷というのは、いつの世でもそうした構造で成立している。いわゆる「奴隷根性」というやつだ。『ハックルベリー・フィンの
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パラサイト半地下の家族も似たような話でしたね。