映画『ジョーカー』のもたらす「混乱」の正体(1,938字)
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映画『ジョーカー』を見た。今日はその感想を書きたい。
まず、見たときに「これはおとぎ話だ」と思った。それは抽象度が高いと感じたからだ。リアリティをあえて廃しているように見えた。
例えば、映画の冒頭で主人公は、街の少年たちからいたずらを受ける。このとき、街の人や警察は助けてくれない。それは一見「リアリティがない」ようにも見えるが、逆に「これは抽象的な話なのですよ」と観客に伝えているようでもある。
例えば、我々は『ぐりとぐら』の絵本を見ても、「動物がしゃべるのはおかしい」と憤ったりしない。この映画は、そういう態度をあえて求めているようにも思える。
つまり、ここでは主人公のアーサーが攻撃の対象になりやすく、しかもそこから逃れるのが下手であるということがただ描かれているだけで、それ以上の何かを求めてはならない――そんな戒めがやんわりと伝わってくるような感じがするのだ。
さて、しかしそういうふうに感
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2019/10/24(木) 06:00 子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第24回(1,777字)
コメント
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最後のオチもどっちつかずな解釈ですよね