子供の頃から映画が好きで、一〇歳の頃から見始めてもう四〇年以上になるのだが、不思議なのはいつまで経っても飽きないことだ。それどころか、時を経るほどに好きになっている。
ぼくにとって他にそういう趣味はあまりない。それは、ぼくが単に映画好きということもあるだろうが、それ以上に「映画が今も進化している」ということが大きいのではないだろうか。映画がどんどん変化していっているから、歳月が経過してもちっとも飽きないのだ。
実際、産業としての映画はそれが誕生した一二〇年前と比べてはもちろん、ぼくが映画を見始めた四〇年前や、あるいは一〇年前に比べても衰えるどころかどんどんと成長している。
しかし、そこには成長に陰りが差すピンチがないわけではなかった。
まずテレビの普及が最大のピンチだったし、その後にビデオが普及してやっぱりピンチに陥った。さらに最近ではスマホが人々に行き渡って、Netflixをは
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