子どもたちに伝えたい「仕事がなくなる時代」のドラッカーのマネジメント:第22回(1,717字)
審美眼を鍛えるためにする行動の三つ目は「美しさについて勉強する」だ。
これは一見当たり前のように思えるかもしれないが、実はそうではない。どういうことかというと、多くの人が「審美眼は生まれつきのもので、鍛えることができない」と思っている。だから、勉強すれば審美眼が鍛えられることを「当たり前」と思っていないのだ。
しかしそれは大きな誤りである。審美眼を持つ人は、一つの例外もなくそれを子供の頃から鍛えてきたし、また審美眼が鋭い人ほど、普段からそれを鍛えている。
つまり、審美眼は生まれ持った才能ではなく、努力によって獲得するものなのである。
ただし、この言い方は正確ではない。より正しく言うなら、人は誰でも生まれたときには素晴らしい審美眼を持っている。赤ちゃんは、全く曇りない目で美醜を判断できる。
ところが、人は大人になるに連れ、その審美眼が曇っていく。そうしてやがて、美醜の判断がつかなくなってしま
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