みなさんは、「動画」をご存じだろうか?
――というのは、もちろん愚問だろう。言うまでもなく、ご存じだろうからだ。今の世の中で、動画と触れ合わないで生きるのはほとんど不可能に近い。
しかしながら、「ではなぜ我々はこれほど動画を見てしまうのか?」と問われると、どうだろうか?
もちろん、「面白いから」「興味があるから」「暇つぶし」など、答えは即座にいくつか思い浮かぶはずだ。しかしながら、それらはどれも「本質的な答え」になっていない。
というのも、今の世の中には他にも「面白いもの」「興味があるもの」「暇つぶし」がたくさんある。それにもかかわらず、我々は動画だけを選択的に、集中して見てしまうのだ。
実は、我々の生活の中に占める動画の割合は、今なお増え続けている。そして上記の答えは、それへの説明にはなっていない。
動画というのは、文化としても産業としても、今なお例外的な拡大成長を続けている
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