平成の最後に『この世界の片隅に』という映画をあらためて見た(1,819字)
今日は令和の初日だが、最近『この世界の片隅に』をあらためて見たので、そのことについて書いてみたい。
この映画の主人公は「すずさん」というのだが、すずさんは1925年生まれという設定だ。ところで、ぼくには祖母がいて、今年のはじめ95歳でなくなったのだが、彼女が生まれたのは1923年である。そして、生まれたところは岡山県の玉野市というところで、すずさんの生まれた広島県広島市にもそれなりに近い。さらに、彼女の夫――つまりぼくの祖父は海軍で働いていたし、1942年に結婚し、1944年に長女――ぼくの母親――を産んでいる。つまり、いろいろとすずさんに符合するところが多いのである。
だから、この映画を見ていると、ぼくは祖母を思い出す。もちろん、違うところもたくさんあるのだが、祖母が生きていた時代が――その息吹がリアリスティックに感じられて、これはよくいわれることだが、「この映画は今ぼくが生きている時代
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