[質問]
因果応報と言いますが、悪いことをしていても自分の身に悪いことが起きない人もいます。岩崎さんは、因果応報ということについてどう思われていますか?

[回答]
因果応報というのは、そう単純なものでもありません。「悪くないことが起きない人もいる」といいますが、端からそう見えても、実際は悪いことが起こっている場合があるからです。

例えば、暴飲暴食をくり返している人がいる。しかし健康そのものに見える。本人は「ぼくは身体が丈夫だから」とうそぶいていて、端から見ると因果応報が起きていないように見えます。しかし実際は大腸の病気が進行していて、すぐにさんざん苦しむというのはよくある話しです。

例えば人を殺したとして、警察につかまる人とそうでない人がいます。つかまらない人はラッキーに見えますが、しかしその分心理的なプレッシャーを背負ったり、背負わない場合でもそもそも何らかの心理的な欠陥があって生きづら