蒸気機関の発明と、それを用いた工業機械が普及するのに伴い、大量生産が可能になりました。その大量生産技術を用いて、世の中には多くの工場ができるようになりました。
すると、そこで作られた「物」が世の中に普及することとなり、それに伴って経済も発展しました。そうして世の中はどんどんと豊かになっていき、人々の生活もどんどんと変わっていったのです。

そこで人類は、ローマ時代以来、実に1000年ぶりともいえる「進歩」というものを経験します。それまでの1000年間、停滞したまま「これ以上悪い世の中にならないように」と萎縮しながら生きていたのが、急に未来に対して前向きになって、もっともっと進歩、発展させようと考えるようになるのです。

そのため、中世の進歩しなかった1000年の間、主に西洋世界において価値観の中心的な存在だった「キリスト教」は、勢力を衰えさせました。それに伴って、ルターが宗教改革を行ったり、清