そもそも、「夕方」というのはどういう言葉なのでしょうか?
地球には、天体の動きによって明るくなるときと暗くなるときがあります。いわゆる「昼」と「夜」です。太陽が見えているとこの世は明るくなり、太陽が地球の影に隠れると、暗くなっていろんなものが見えなくなります。

この二つの現象はとてもはっきりしているので、すぐに「昼」と「夜」という二つの言葉ができました。そして夕方は、そんな昼と夜の中間として位置づけられています。昼が夜に変わっていく、その境目を「夕方」というわけです。

ただし、その定義は必ずしもはっきりしているわけではありません。なぜなら、昼と夜は境界線がきっちりとは決まっていないからです。また「夕方」のあり方も、一年の中のそれぞれの季節によっても違ってきますし、天気によっても違ってきます。けっして極端な言い方ではなく、全く同じ夕方が二度以上起きることはありません。夕方は、無限に多様な姿を