週末に見たい映画#54『ファウンダー』——これまで70年間の資本主義がいったい何だったのかを俯瞰できる映画(1,825字)
『ファウンダー』という映画を見た。
ファウンダーというのは「創業者」という意味なのだが、この映画はマクドナルドの創業者である「レイ・クロック」を描いている。ただしこのタイトルは、一つの皮肉にもなっている。というのも、クロックは創業者ではあるけれども、同時に創業者ではないからだ。彼は、マクドナルドを作ったのではなく、世界的な企業へと飛躍させた。そして最後には、合法的な形で乗っ取ったのである。
乗っ取ったといっても合法的なのだから、「CEO」とは堂々と名乗れるのだが、彼はなぜかファウンダーという呼び名にこだわった。そしてマクドナルドを創業したマクドナルド兄弟のことは、秘密にもしなかったが、あえて公にしなかった。そうして、マクドナルドを作ったのは自分というイメージを広めていき、そのまま亡くなった。その彼に疑問を投げかける意味で、この映画は『ファウンダー』というタイトルになっている。「創業者は一体
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コメント
コメントを書く(ID:12768952)
重要な場面で鏡がたくさん出てきましたがそれはなぜですか。
(ID:15875505)
岩崎さんの映画批評好きです!