美を学ぶということは、単に「教養を磨く」ということにとどまりません。それは、生きていく上でのさまざまな場面に役立つのです。その意味で、ほとんど実学ともいえるでしょう。

では、そんな美というものはどうやって学べるのか?
方法は、以下の三つに集約されます。

一、美しい自然に親しむ
二、危険に身を置く
三、バランスを見極める

美を学ぶというのは、前述のように「生きていく上でのさまざまな場面に役立つ」ので、勉強というものの本質の一つともいえるでしょう。そして勉強は、生きることの本質の一つともいえるので、美を学ぶということは、生きるということそのものともいえます。

ところで、人間にとって「生きる」ということは、この地球という環境を抜きにしては成り立ちません。自然というものがなければ、人はそもそも存在ができないのです。
その意味で、人は自然によって生かされていますし、あるいは人も、この自然の一部といえ