ハックルベリーに会いに行く

なぜ勉強するのか?:その17(1,927字)

2018/04/19 06:00 投稿

  • タグ:
  • なぜ勉強するのか?
数学者に限らず、人は自ずから数学に対してある予断を持っています。それは、「数学とは厳密なものだ」という予断です。あるいは「数学とは絶対的なものだ」という予断もあります。

これは、言葉を変えれば「信頼」といってもいいでしょう。物理学の法則は、いつか覆るかもしれないので「絶対」というほどの信頼はありませんが、数学は、たとえ人類が滅んだとしても覆らないような絶対の信頼があります。今、数学の法則では「三角形の内角の和は180度」ということになっていますが、これはどれだけ歳月が経とうとも――たとえ人類が滅んだとしても――変わらないだろうという確信が我々にはあるのです。

実際、我々の数学に対する信頼には絶大なものがあります。例えば、1973年にアメリカの研究機関が地球外生物との交信の可能性を見据えて宇宙に飛ばした「アレシボ・メッセージ」という電波は、1679個のビットから構成されています。これは23と

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細