Aは、「何を当たり前のことを言ってるんですか?」とキョトンとしていたが、Bは、「それは面白い。そんなの思いつくなんてすごいですね!」と言った。
ぼくも面白い話だと思っていたので、後でBに「なんでAは面白いと思わなかったのだろう?」と聞いてみたら、そこで面白い答えが返ってきた。
「岩崎さんの話は、誰もが知っていることではあるけれども、そこに言葉は与えられていなかった。岩崎さんは、それを言葉にして表した。それが重要なんです。思ってることと、それを口に出して言うことは大きく違います。口に出して言うことによって、それが概念として確立した。そこに価値がある。でも、世の中には『概念化』ということの価値がさっぱり分からない人がいるらしいんですよ。で、そういう人にその手の話をしても、ポカーンとされるだけなんですね。だから、Aにはこの話、いくら説明しても分からないと思いますよ」
それでぼくは、自分の行っていたのが「概念化」ということであり、同時にそれは、価値があると思う人にはすごく価値がある反面、そう思わない人には全く価値がないものだということを知らされた。
そこで今日は、そのAとBに話した、とある概念について書きたいと思う。あなたは果たして、これを面白いと思うかどうか?
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コメント
(著者)
>>1
コメントありがとうございます!
そうです、これです。
岩崎先生はこの記事で云うところの「概念化」が非常に巧みで、
初めてお話を聴いた時、また以前ブログを拝読したとき、
まさに「気づかされる快感」を覚えたものでした。
岩崎先生がかつてジョブズに感じたことを
私も先生に感じているのだと思います。
(著者)
>>3
たなかくんさま。
コメントありがとうございます。
あなたなら分かるかと思いますが、ぼくは本当に才能がないのです。パッと反射神経で動けない。だから、何かを作ろうと思ったら、頭で考えるしかなかったんです。概念化の力を借りるしかなかった。ぼくがもし概念化が得意なのだとしたら、そういう才能のない状態で、それでも素晴らしい作品を作ろうという思いが強かった。その矛盾した状態が、そうさせてくれたのかもしれません。
(ID:16771340)
ヘウレーカ