何の話においてもそうだが、何が重要かと議論する中で、最後に行き着くのは「バランス」である。バランスを取ることが、何よりも重要となる。例えば、運動と休息――身体にとってどちらがいいのかという議論においては、どちらかが優位となる結論が出ることはついになく、結局は「バランスを見極める」という結論に辿り着くのだ。

勉強もまた然りで、一生懸命励むことは欠かせないにしても、し過ぎることもまた良くない。「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、バランスを欠いた勉強はさまざまな弊害を生む。そのため、最終的にはバランスを見極めながら――ということになるのだ。

では、そのバランスはどうやって見極めたらいいのか?
これにもいろいろな方法があるが、結論からいうと、すでに存在する優れたバランスのものを見て参考にする――ということだ。具体的にいうと、「自然を参考にする」ということである。

自然というのは、実によくできている。