あらためていうことではないかもしれないが、人間の体というのはよくできている。
例えば、子供の心臓は小さく、非力だ。そのため、全身に血を回すのに、少し力が足りない。おかげで、子供はじっとしていると足の先がジンジンと痺れてくる。長時間正座をしているような状況となるのだ。要は血が回らなくなるのである。
 
じっとしていられなくなった子供は、走り回る。なぜかというと、走ることによって、その動きが血液におけるポンプの役割を果たすため、全身に血が行き渡るからだ。おかげで、ジンジンとした痺れが取れる。体がすっきりするのだ。
 
子供がじっとしていられないのは、実はこれが原因だ。幼稚園でも学校でも、じっとしていられず体を動かしている子供は、血が行き渡らずに痺れを切らしているからそうなってしまっている。だから、じっとしていられない子供を無闇に責めるべきでは、本来はないのである。
 
ところで、これのどこがよ