「ハチのムサシは死んだのさ」はユニークな詩である。タイトルに直接的に「死」という文字が書かれており、見る者の目を引きつける。また書き出しがタイトルと同じだから、歌でいうとサビがイントロに来ているようなもので、そのくり返しが一種の強調となり、なおさら印象深くなっている。
この「ハチのムサシは死んだのさ」も「七五調」である。
ハチのムサシは/死んだのさ
畑の日だまり/土の上
遠い山奥/麦の穂が
キラキラゆれてる/午後でした
こうしてみると、前段は7字の場合と8字の場合がある。
出だしの4行の構成は、
7/5
8/5
7/5
8/5
で、7と8が交互に来ている。これが独特のリズムを生み出しているから、聞いていて心地良い。音読するだけでも心地いいが、メロディに乗せるとさらにそれが際立つ。この言葉を身体に入れると、日本語が持つ独特のリズムも身体に入ってくることになるから、言語能力は自然とアップするだ
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