この「元二の安西に使ひするを送る」という詩は、身体に入れて音を耳で楽しむのもいいのだが、書いてみてそのビジュアルを目で楽しむのもいい。
渭城の朝雨軽塵を浥し
客舎青々柳色新たなり
君に勧む更に尽くせ一杯の酒
西の方陽関を出づれば故人無からん
こうして書いてみると、見ているだけで美しい。
何が美しいかといえば、漢字とひらがなのバランスである。
日本語というのは、大きく「漢字」と「ひらがな」と「カタカナ」によって構成されている。ここに「アラビア数字」や「アルファベット」が加わることもある。そういうふうに、多様な文字が入り混ざっており、多様な書き方が可能となっている。
例えばぼくは、今ここで「ひらがな」を「ひらがな」で描いているが、漢字で「平仮名」と書くこともできるし、カタカナで「ヒラガナ」と書くこともできる。さらにはローマ字で「HIRAGANA」と書いたっていい。いずれも誤りではない。
そうい
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