ハックルベリーに会いに行く

あしたの編集者:その16「『分からない』の神髄とは?」(1,838字)

2016/10/06 06:00 投稿

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「分かる」とは何か? あるいは、「分からない」とは何か?
ここに「山」というものがある。「山」に登る人はとても多い。その意味で、魅力的なコンテンツであるといえる。
今回は、この「山」の魅力を例に、「分かる」「分からない」ということについて考えてみたい。


ある登山家が「なぜ山に登るのか?」と問われたとき、「そこに山があるからだ」と答えたという。この答えは、実にいろいろな示唆をはらんでいる。
まず、この答えは必ずしも正しくない。正しくいうなら、「登るのが面白いから」ということになるだろう。ただ、そう答えると身も蓋もないので、洒脱にかわしているだけだ。

何度もいうように、人間は面白さの奴隷だ。面白いことをどうしてもしてしまう。だから、人が山に登るのも、それが面白いからに他ならない。

では、なぜ山に登るのが面白いのか?
その答えも実は簡単で、それが「分かる」ということと「分からない」ということの境

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