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「きみたちもご存じかと思いますが、この地方には伝統的にヲキやトモが多い。そもそも、ヲキの元祖であるアマノウズメも、この地方出身ですしね」
エミ子は、山神の話に興味深げに頷いた。すると山神は、ふと身を乗り出すと、声のトーンを少し抑えながらこう言った。
「……それで、これまでも何人かヲキの方々にお話を伺ってきたのですが、実はこのたび、塾を作りましてね」
「塾?」
そう尋ねたぼくに、山神は頷くと言った。
「そうです。といっても、勉強を教えるわけではありません。そこでは、これまでぼくが知り合った何人かのヲキ、トモの方々に集まっていただき、交流を深めてもらうとともに、その能力の開発育成にも取り組んでもらおう――と考えたのです」
圭輔「……ほう」
山神「それで、ここからはご提案なんですが、よければお二人にもその塾に参加していただきたいと思いまして」
一時間後、ぼくとエミ子は山神のカジノホテ
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