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「久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」

日本で一番危ないWEBマガジンが創刊!
『実 話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義 責任編集 ニコ生ナックルズマガジン」。編集長の久田氏をはじめ、様々なアウトロー著者陣営がどの既存メディアでも露出できない記事をお届けします。(毎週金曜日に はその週のまとめ記事を配信)



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中田薫 寄稿記事
廃墟の裏側『油井グランドホテル(千葉県東金市)』
~殺人現場になったラブホテル~

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 平成16年12月22日、クリスマスを目前に控えたこの日の早朝、明け方まで友人と遊んでいた高校2年生のK・Tさん(当時17歳)がJR茂原駅前で5人組の不良グループに取り囲まれた。この集団は「カラーギャング」と呼ばれる地元の不良グループで、以前から警察にマークされていた札つきの連中だった。
 主犯格の成人2名と少年3人の計5人は、Kさんを路上に押し倒して現金を強奪。Kさんは抵抗したが、少年らはKさんをそのまま車に乗せて拉致。現場から20キロ離れたこの廃墟にKさんを連れ込んで電気コードで絞殺、業務用冷蔵庫内に死体を遺棄したのである。
 殺人・死体遺棄現場となった『油井グランドホテル』は、昭和50年代後半頃に開業したものの経営が振るわず、その後平成7年頃に生け簀料理店に経営転換。地元漁港から仕入れた魚を生け簀で泳がせ、それら新鮮なネタが個室プレイルームで楽しめるという珍妙な料理店として営業していた。この物件が別名「活魚」と呼ばれたのは、建物のシンボルタワーの屋外看板に大きくその二文字が書かれ、それが物件のランドマークとなっていたことによる。だが、そんな風変わりな営業スタイルは世の中に受け入れられるはずもなく、平成10年頃にあえなく閉業。以降、廃墟となっていたのだった。
 廃墟になって以降は「どう見てもラブホテルなのに、なぜか活魚」という可笑しさから地元では有名な肝試しスポットとなり、夜な夜な好奇心旺盛な若者たちを迎え入れる物件に成り果てていた。そんな廃墟が、悲惨な殺人事件の犯行現場に選ばれたのだ。