ニャンとも言えない加藤一二三伝説 Vol.44
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1.毎年恒例の将棋大会審判長を終えて
(文藝春秋とのご縁についても)
1月11日(土)、辺りはまだ夜明け前の暗闇に包まれている朝5時30分、いつもより早起きをしたわたくしは手短かに身支度を整え、6時には自宅を出発し、予め手配しておいたタクシーで新宿駅へと向かいました。冬の朝は東京都内でも冷え込みが厳しく、吐息も白くなりますが、必ずわたくしの外出時には見送りに出てきてくれるねこがおりまして、この日も眠そうな表情も一切見せずにどこからともなく現れ、いつものように見送ってくれました。
湘南新宿ラインに乗車したわたくしは埼玉県の吹上駅にて下車。そこには、埼玉県行田市中央公民館の担当者が車で迎えに来てくださっていました。
これはもう私には同じみとなった念頭の仕事風景です。
行田市は28年の長きにわたり、念頭に市内の小・中学生を対象に将棋大会を開催しています。第4回から審判長ならびに指導を依頼された私は、以来毎年出席させていただいております。
今年は約80名の小中学生の皆さんが参加され、熱心なご父兄も会場に大勢お見えになり、熱気に包まれた中で開会式が行われました。私は挨拶の中で、将棋の話をするとともに、「週刊文春」の記事についても少し触れました。『新・家の履歴書』コーナーで取材を受けましたが、家の歴史を振り返る中で子どもや孫たちとの小さい頃の思い出についてもお話をさせていただいたので、会場にいらっしゃるまだお若いご父兄方にとっても僅かながらでも参考にしていただければと考えたためです。
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