すごく忙しかった!
なので先月中に世間で言い合うべき
大切な言葉も
ここで述べる事ができないままだった!
あけましておめでとう!
なにがあって
どうなって
なにをどれだけひろいだせいで
『ひろぐ』をここまで止めてしまったかを
『ひろぐ』に書いていたら
それこそ無駄な時間を過ごしてしまう!
なので何も書かない!
それによって
『ひろぐ』だけで私の人生を辿ると
「劇団ひろひょう」
の旗揚げ公演が消えてしまう事になるが
心に刻まれたものは
文字で刻まれたものよりも
強く大切なものとして残るのである!
だから私は
この一ヶ月以上をすべてすっ飛ばして
昨日の事を記す!
「劇団ひろひょう」の稽古に行く際
ぶらりと本屋さんに立ち寄った!
最近は「失読症」の疑いが
更に濃くなってきたので
本ではないような物を眺めていると
かねてからとても興味のあった冊子を
うっかり手に取ってしまった!
そしてレジまで持って行ってしまった!
それが始まりだ!
駅のスタンプ帳!
スタンプを見れば押したがる友人が
私にはとても多い!
そして友人達が嬉しそうにスタンプを押す姿を
遠目に眺めては
”私もいつかやるのだろうなぁ”
と運命的なものを感じていた!
ここ数年間ほとんど働かなかったために
私はお小遣いを減らされ
趣味をある程度抑制して過ごしていた!
そんな時に購入した一冊600円の
駅スタンプ帳!
これを買ってしまえば
あとは駅のスタンプを押すだけの物なのだから
これほど安上がりな趣味はない!
私がこれまで経験してきた趣味の中で言えば
「小銭磨き」の次に
安価で没頭できるものではないか!
いや!
本来であればスタンプ帳すらも必要はない!
銀行や薬局から粗品でもらったメモ帳でもいい!
だがそもそも私は
パスポートを眺めては
旅の思い出を振り返るのが好きだ!
なのでこのパスポートに似た装丁の
「スタンプノート」が
どうにも魅力的に見えたのだ!
この「スタンプノート」を持参して
私は「劇団ひろひょう」の稽古場に入った!
「こんなのを買っちゃってさぁ!」
周囲からは
”また変な事を始めるぞこの親父”
という視線を一斉にくらったが
一人だけ真剣に近寄って来てくれた!
演出助手を務めてくれた
「森健太郎」氏だった!
「僕もそれにはずいぶんはまりました!」
なんと!
彼はかなりの鉄道好きらしく
昨年末に運転が開始された
阪急電車の新型車輛「1000系」には
運行初日に乗りに行ったと言う!
私はさっそく彼に尋ねた!
「スタンプってのはどこにあるのですかね?」
彼は言った!
「駅長室です!」
ややっ!
「駅長室」だと?
よくテレビでは痴漢やスリを尋問している場所だ!
そんな場所には入った事がない!
しかも入った事がない事を
幸いと思って生きてきた!
「大丈夫です!
怖い場所なんかじゃないです!
”スタンプを押したいんですけど”
と言ったら
みんなすごく親切にしてくれますよ!
多分”親切にするように”という
決まりがあるみたいです!」
なんだか面白い事になってきた!
スタンプ!
駅長室!
親切にするようにと言われている
駅員もしくは駅長!
この「スタンプノート」一冊が
私にとってとんでもなく未体験なゾーンへの
パスポートとなるのだ!
森氏は更に続けた!
「大阪市営地下鉄では
全駅にスタンプがあるそうです!
僕も見てみたいのがいくつもあるので
是非集めてみて下さい!」
「小銭磨き」でも
「靴ひも結び」でも
応援してくれる人など一人もいなかった!
なんなら浴室が汚れる事や
下駄箱が狭くなる事で
「カミさん」から嫌われてきた趣味だった!
なのにこのたった一冊のノートは
既に応援者を見つけ出してくれたのだ!
「藤波辰爾」選手の名言を引用すれば
「やりますよ!
俺やりますよ!」
というのが私の気持ちの全てだった!
翌日「劇団ひろひょう」の稽古に向かう駅改札で
私は恐る恐る駅員に尋ねた!
「あのう・・・駅長室というのは・・・どちらですか?」
駅員の顔がこわばった!
「どうしました?」
その時点で私はほんの少し成長した!
なるほど!
恐る恐る尋ねてはいけない!
それではまるで
何かの被害届けを出す人ではないか!
500円玉3枚とか
今朝の朝刊とか
絶対に見つかるはずのない落とし物を探す
哀れな人物のようではないか!
別に悪い事をするわけでもされるわけでもない!
ここはご陽気に行かなければいけないのだ!
「スタンプってのがあるって聞いたんです!」
私はパスポートのようなスタンプ帳を
パスポートのように駅員に見せ
笑顔を作った!
「あースタンプでっか!」
ややっ!
駅員が笑った!
本当だ!
先程とはまるで別人のような笑顔で
私に接してくれた!
「えーっとね!
駅長室はね!
うちは中にあるんですわ!
どうぞ!
通って下さい!」
駅員は何かのボタンを押した!
「駅長室」は改札内にあるのだが
スタンプを押すためだけに
通してくれると言うのだ!
「いやいや!
今から仕事で地下鉄には乗るんです!
だから切符も持ってます!」
「あはは!
あーそうでっかー!
ありがとうございますー!
ほなどうぞ!」
違う!
なんだかいつもの駅ではない!
なんだかとても楽しく会話している!
こんな不思議な気分で仕事場に向かう事が
これまであっただろうか?
こんな楽しい気持ちで改札をくぐった事が
今まであっただろうか?
「そこ曲がってもろたら駅長室なんで!」
駅員は私を笑顔で見送ってくれた!
家を出る時にも
笑顔で見送ってもらっていないのに!
ちょいと恐がりながら「駅長室」に入室した!
警察署長室に警察署長がいるように
大統領執務室にアメリカ大統領がるように
「駅長室」の中には駅長がいるのだろう!
私の友人には「駅長」がいないので
私の中の「駅長」は偏見だけで構成された存在だ!
大きなデスクと大きな椅子にのけぞった駅長は
しっかりと三つ揃いのスーツを着て
ひげなどくるんと巻いて
葉巻などをふかしているに違いない!
そんな人に”スタンプを下さい”などと
どんな声とどんな顔で言えようか!
いやいや恐れるな!
よく考えろ!
私が抱いている幻想の「駅長」は
ただの私じゃないか!
かなり尻込みしながら「駅長室」に入室すると
出て来たのは先程の駅員以上に笑顔の人物だった!
それが駅長だったのかどうかは
結局わからなかったが
彼は私の
「あのうスタンプを・・・」
というもごもごした喋りに
笑顔で応えてくれた!
「スタンプそちらにありますんで!
ちょっと欠けてるとこがあるんですけど
上手に押して下さいね!」
私はものすごく緊張しながら
初めての「駅スタンプ」を押した!
駅長からのアドバイスがあったにも関わらず
あまり上手には押せなかった!
「スタンプノート」には
スタンプを押すスペースの他に
日付を書き込む場所と
MEMOという欄がある!
私はそのMEMO欄に
その場で一言書き込んだ!
「いよいよ始めます!!」
「スタンプノート」を手に持つ私は
「後藤ひろひと」という名前を捨てる事にした!
スタンプを押す私は
「後藤おすひと」
と名乗る事に決めた!
初めてのスタンプを手に
喜び勇んで稽古場に入り
先の「森」氏に見せた!
きっと共に喜んでくれると思った!
しかし!
それほど甘い世界ではなかったようだ!
「惜しいです!
これは長堀鶴見緑地線のスタンプなのに
大王は谷町線のインクで押しましたね!」
ぎゃっ!
なんだと!
そうか!
そうなのか!
路線によって色分けされている
大阪市営地下鉄なのだが
どうやらスタンプのインクもまた
その路線色で分けられていると言うのだ!
私が初スタンプを押した
「谷町六丁目」駅は
「谷町線」と「長堀鶴見緑地線」の
ジャンクション(乗り入れ)駅になっている!
私が訪れたのは「谷町線」の駅長室だった!
スタンパー達の手間を省くためか
私のような初心者を陥れるためか
「谷町線」の駅長室には
「長堀鶴見緑地線」のスタンプも
一緒に置かれていたようだ!
それを知らない私は
「谷町線」の路線色である紫色で
本来黄緑であるべき「長堀鶴見緑地線」の
スタンプを押してしまったのだ!
しかも最初のページに!
なんとも悔しいスタートとなった
「後藤おすひと」のスタンプ収集だった!
しかし私は負けない!
これまでとんでもなく多くの趣味を体験して
とんでもなく多くの事を学んで来た!
そこから言えるのは
「最初から大成功するような事は
たいした趣味にはならない!」
という事だ!
失敗の末に成功を見てこそ
それを継続していけるのだ!
そこからの私は慎重だった!
まずはどの駅でも笑顔で駅員に話しかけ
路線色を決して間違わずにスタンプを押した!
更にMEMO欄には
その時に一緒にいた人や
その駅で降りて職場で会った人から
コメントをもらうようルールを定めた!
千日前線の日本橋駅は
「へびいちご」島川学君から!
千日前線なんば駅は「山本奈臣実」ちゃん!
中央線の谷町四丁目駅は
自称”内弟子”の「ガブリエルみき」!
「劇団ひろひょう」で『荒波次郎』を上演していた
劇場の最寄り駅
堺筋線の恵比須町駅は
この日がお誕生日だった
「ひぽちゃん」こと
「カバと爆ノ介」の「カバ」ちゃん!
堺筋線の日本橋駅は
「劇団ひろひょう」座長の
「大将」こと「兵動大樹」君から!
ひとりぼっちな時は自分でコメント!
谷町線の谷町九丁目駅!
「森」氏によれば
スタンプを押したいと言えば
大阪市営地下鉄のどの駅でも
切符を買わずに
もしくは改札を出ずに
駅長室に入れてもらえるそうだが
それは邪道だ!
やはり駅だけではなく
その土地を訪れた記念として
スタンプは押されるべきだ!
そのように少しずつルールを定めて
「後藤おすひと」はスタンプを押し続けた!
「劇団ひろひょう」の稽古がスタートしてから
本番が終わるまで
他の仕事も含めてただの一日も休みがなかった!
そんな休日というものが遂に昨日訪れた!
なので私は
あるとんでもなくばかな作戦を発案し
決行する事にした!
「オペレーション今里」!
これまで大阪に暮らしながら
一度も乗った事のない路線
「今里筋線」を
始点駅「今里(いまざと)」から
終点駅「井高野(いたかの)」まで
全駅で下車してスタンプをもらう!
最後が大事なところなので
もう一度書こう!
全駅で下車してスタンプをもらう!
驚いた!
この記事の最初に
「昨日の事を記す!」
と書いたのに
ここでやっと「昨日」に辿りついた!
ここから昨日の
あの珍妙で壮大な冒険旅行について記したら
大変な文字数になってしまう!
なのでそれは次回の『ひろぐ』で記そうと思う!
さーて!
明日の私も忙しい!
早朝は故郷「山形」のラジオ番組
『グッとモーニン!!』に
電話で生出演!
お昼にはよみうりテレビにて
『ミヤネ屋』に出演!
夜は大阪市福島区の「さばのゆ大学」にて
『王立大学 出張講義〜昆虫の時間〜』
と題して
限定25名の受講生を相手に
私なりの昆虫学の講義を行う!
どれも楽しみな仕事なので
きっと一日中ひろぐのだろう!
同時に「よみうりテレビ」と「さばのゆ大学」とに
電車で出勤する事で
更に新しいスタンプが押せるのだ!
これからの「後藤おすひと」に
ご期待下さい!
ご意見・ご感想
「後藤おすひと」へのアドバイスや
おすすめの駅スタンプなどがあれば
PiperのFacebookページで!
なので先月中に世間で言い合うべき
大切な言葉も
ここで述べる事ができないままだった!
あけましておめでとう!
なにがあって
どうなって
なにをどれだけひろいだせいで
『ひろぐ』をここまで止めてしまったかを
『ひろぐ』に書いていたら
それこそ無駄な時間を過ごしてしまう!
なので何も書かない!
それによって
『ひろぐ』だけで私の人生を辿ると
「劇団ひろひょう」
の旗揚げ公演が消えてしまう事になるが
心に刻まれたものは
文字で刻まれたものよりも
強く大切なものとして残るのである!
だから私は
この一ヶ月以上をすべてすっ飛ばして
昨日の事を記す!
「劇団ひろひょう」の稽古に行く際
ぶらりと本屋さんに立ち寄った!
最近は「失読症」の疑いが
更に濃くなってきたので
本ではないような物を眺めていると
かねてからとても興味のあった冊子を
うっかり手に取ってしまった!
そしてレジまで持って行ってしまった!
それが始まりだ!
駅のスタンプ帳!
スタンプを見れば押したがる友人が
私にはとても多い!
そして友人達が嬉しそうにスタンプを押す姿を
遠目に眺めては
”私もいつかやるのだろうなぁ”
と運命的なものを感じていた!
ここ数年間ほとんど働かなかったために
私はお小遣いを減らされ
趣味をある程度抑制して過ごしていた!
そんな時に購入した一冊600円の
駅スタンプ帳!
これを買ってしまえば
あとは駅のスタンプを押すだけの物なのだから
これほど安上がりな趣味はない!
私がこれまで経験してきた趣味の中で言えば
「小銭磨き」の次に
安価で没頭できるものではないか!
いや!
本来であればスタンプ帳すらも必要はない!
銀行や薬局から粗品でもらったメモ帳でもいい!
だがそもそも私は
パスポートを眺めては
旅の思い出を振り返るのが好きだ!
なのでこのパスポートに似た装丁の
「スタンプノート」が
どうにも魅力的に見えたのだ!
この「スタンプノート」を持参して
私は「劇団ひろひょう」の稽古場に入った!
「こんなのを買っちゃってさぁ!」
周囲からは
”また変な事を始めるぞこの親父”
という視線を一斉にくらったが
一人だけ真剣に近寄って来てくれた!
演出助手を務めてくれた
「森健太郎」氏だった!
「僕もそれにはずいぶんはまりました!」
なんと!
彼はかなりの鉄道好きらしく
昨年末に運転が開始された
阪急電車の新型車輛「1000系」には
運行初日に乗りに行ったと言う!
私はさっそく彼に尋ねた!
「スタンプってのはどこにあるのですかね?」
彼は言った!
「駅長室です!」
ややっ!
「駅長室」だと?
よくテレビでは痴漢やスリを尋問している場所だ!
そんな場所には入った事がない!
しかも入った事がない事を
幸いと思って生きてきた!
「大丈夫です!
怖い場所なんかじゃないです!
”スタンプを押したいんですけど”
と言ったら
みんなすごく親切にしてくれますよ!
多分”親切にするように”という
決まりがあるみたいです!」
なんだか面白い事になってきた!
スタンプ!
駅長室!
親切にするようにと言われている
駅員もしくは駅長!
この「スタンプノート」一冊が
私にとってとんでもなく未体験なゾーンへの
パスポートとなるのだ!
森氏は更に続けた!
「大阪市営地下鉄では
全駅にスタンプがあるそうです!
僕も見てみたいのがいくつもあるので
是非集めてみて下さい!」
「小銭磨き」でも
「靴ひも結び」でも
応援してくれる人など一人もいなかった!
なんなら浴室が汚れる事や
下駄箱が狭くなる事で
「カミさん」から嫌われてきた趣味だった!
なのにこのたった一冊のノートは
既に応援者を見つけ出してくれたのだ!
「藤波辰爾」選手の名言を引用すれば
「やりますよ!
俺やりますよ!」
というのが私の気持ちの全てだった!
翌日「劇団ひろひょう」の稽古に向かう駅改札で
私は恐る恐る駅員に尋ねた!
「あのう・・・駅長室というのは・・・どちらですか?」
駅員の顔がこわばった!
「どうしました?」
その時点で私はほんの少し成長した!
なるほど!
恐る恐る尋ねてはいけない!
それではまるで
何かの被害届けを出す人ではないか!
500円玉3枚とか
今朝の朝刊とか
絶対に見つかるはずのない落とし物を探す
哀れな人物のようではないか!
別に悪い事をするわけでもされるわけでもない!
ここはご陽気に行かなければいけないのだ!
「スタンプってのがあるって聞いたんです!」
私はパスポートのようなスタンプ帳を
パスポートのように駅員に見せ
笑顔を作った!
「あースタンプでっか!」
ややっ!
駅員が笑った!
本当だ!
先程とはまるで別人のような笑顔で
私に接してくれた!
「えーっとね!
駅長室はね!
うちは中にあるんですわ!
どうぞ!
通って下さい!」
駅員は何かのボタンを押した!
「駅長室」は改札内にあるのだが
スタンプを押すためだけに
通してくれると言うのだ!
「いやいや!
今から仕事で地下鉄には乗るんです!
だから切符も持ってます!」
「あはは!
あーそうでっかー!
ありがとうございますー!
ほなどうぞ!」
違う!
なんだかいつもの駅ではない!
なんだかとても楽しく会話している!
こんな不思議な気分で仕事場に向かう事が
これまであっただろうか?
こんな楽しい気持ちで改札をくぐった事が
今まであっただろうか?
「そこ曲がってもろたら駅長室なんで!」
駅員は私を笑顔で見送ってくれた!
家を出る時にも
笑顔で見送ってもらっていないのに!
ちょいと恐がりながら「駅長室」に入室した!
警察署長室に警察署長がいるように
大統領執務室にアメリカ大統領がるように
「駅長室」の中には駅長がいるのだろう!
私の友人には「駅長」がいないので
私の中の「駅長」は偏見だけで構成された存在だ!
大きなデスクと大きな椅子にのけぞった駅長は
しっかりと三つ揃いのスーツを着て
ひげなどくるんと巻いて
葉巻などをふかしているに違いない!
そんな人に”スタンプを下さい”などと
どんな声とどんな顔で言えようか!
いやいや恐れるな!
よく考えろ!
私が抱いている幻想の「駅長」は
ただの私じゃないか!
かなり尻込みしながら「駅長室」に入室すると
出て来たのは先程の駅員以上に笑顔の人物だった!
それが駅長だったのかどうかは
結局わからなかったが
彼は私の
「あのうスタンプを・・・」
というもごもごした喋りに
笑顔で応えてくれた!
「スタンプそちらにありますんで!
ちょっと欠けてるとこがあるんですけど
上手に押して下さいね!」
私はものすごく緊張しながら
初めての「駅スタンプ」を押した!
駅長からのアドバイスがあったにも関わらず
あまり上手には押せなかった!
「スタンプノート」には
スタンプを押すスペースの他に
日付を書き込む場所と
MEMOという欄がある!
私はそのMEMO欄に
その場で一言書き込んだ!
「いよいよ始めます!!」
「スタンプノート」を手に持つ私は
「後藤ひろひと」という名前を捨てる事にした!
スタンプを押す私は
「後藤おすひと」
と名乗る事に決めた!
初めてのスタンプを手に
喜び勇んで稽古場に入り
先の「森」氏に見せた!
きっと共に喜んでくれると思った!
しかし!
それほど甘い世界ではなかったようだ!
「惜しいです!
これは長堀鶴見緑地線のスタンプなのに
大王は谷町線のインクで押しましたね!」
ぎゃっ!
なんだと!
そうか!
そうなのか!
路線によって色分けされている
大阪市営地下鉄なのだが
どうやらスタンプのインクもまた
その路線色で分けられていると言うのだ!
私が初スタンプを押した
「谷町六丁目」駅は
「谷町線」と「長堀鶴見緑地線」の
ジャンクション(乗り入れ)駅になっている!
私が訪れたのは「谷町線」の駅長室だった!
スタンパー達の手間を省くためか
私のような初心者を陥れるためか
「谷町線」の駅長室には
「長堀鶴見緑地線」のスタンプも
一緒に置かれていたようだ!
それを知らない私は
「谷町線」の路線色である紫色で
本来黄緑であるべき「長堀鶴見緑地線」の
スタンプを押してしまったのだ!
しかも最初のページに!
なんとも悔しいスタートとなった
「後藤おすひと」のスタンプ収集だった!
しかし私は負けない!
これまでとんでもなく多くの趣味を体験して
とんでもなく多くの事を学んで来た!
そこから言えるのは
「最初から大成功するような事は
たいした趣味にはならない!」
という事だ!
失敗の末に成功を見てこそ
それを継続していけるのだ!
そこからの私は慎重だった!
まずはどの駅でも笑顔で駅員に話しかけ
路線色を決して間違わずにスタンプを押した!
更にMEMO欄には
その時に一緒にいた人や
その駅で降りて職場で会った人から
コメントをもらうようルールを定めた!
千日前線の日本橋駅は
「へびいちご」島川学君から!
千日前線なんば駅は「山本奈臣実」ちゃん!
中央線の谷町四丁目駅は
自称”内弟子”の「ガブリエルみき」!
「劇団ひろひょう」で『荒波次郎』を上演していた
劇場の最寄り駅
堺筋線の恵比須町駅は
この日がお誕生日だった
「ひぽちゃん」こと
「カバと爆ノ介」の「カバ」ちゃん!
堺筋線の日本橋駅は
「劇団ひろひょう」座長の
「大将」こと「兵動大樹」君から!
ひとりぼっちな時は自分でコメント!
谷町線の谷町九丁目駅!
「森」氏によれば
スタンプを押したいと言えば
大阪市営地下鉄のどの駅でも
切符を買わずに
もしくは改札を出ずに
駅長室に入れてもらえるそうだが
それは邪道だ!
やはり駅だけではなく
その土地を訪れた記念として
スタンプは押されるべきだ!
そのように少しずつルールを定めて
「後藤おすひと」はスタンプを押し続けた!
「劇団ひろひょう」の稽古がスタートしてから
本番が終わるまで
他の仕事も含めてただの一日も休みがなかった!
そんな休日というものが遂に昨日訪れた!
なので私は
あるとんでもなくばかな作戦を発案し
決行する事にした!
「オペレーション今里」!
これまで大阪に暮らしながら
一度も乗った事のない路線
「今里筋線」を
始点駅「今里(いまざと)」から
終点駅「井高野(いたかの)」まで
全駅で下車してスタンプをもらう!
最後が大事なところなので
もう一度書こう!
全駅で下車してスタンプをもらう!
驚いた!
この記事の最初に
「昨日の事を記す!」
と書いたのに
ここでやっと「昨日」に辿りついた!
ここから昨日の
あの珍妙で壮大な冒険旅行について記したら
大変な文字数になってしまう!
なのでそれは次回の『ひろぐ』で記そうと思う!
さーて!
明日の私も忙しい!
早朝は故郷「山形」のラジオ番組
『グッとモーニン!!』に
電話で生出演!
お昼にはよみうりテレビにて
『ミヤネ屋』に出演!
夜は大阪市福島区の「さばのゆ大学」にて
『王立大学 出張講義〜昆虫の時間〜』
と題して
限定25名の受講生を相手に
私なりの昆虫学の講義を行う!
どれも楽しみな仕事なので
きっと一日中ひろぐのだろう!
同時に「よみうりテレビ」と「さばのゆ大学」とに
電車で出勤する事で
更に新しいスタンプが押せるのだ!
これからの「後藤おすひと」に
ご期待下さい!
ご意見・ご感想
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