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ブランボヌール圧勝 岩田重賞連勝/函館2歳S

2015/07/27 13:29 投稿

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<函館2歳S>◇26日=函館◇G3◇芝1200メートル◇2歳◇出走16頭

 記憶にも記録にも残る快勝だ! 1番人気の芦毛馬ブランボヌール(牝、中竹)が3馬身半差の圧勝で、世代最初の重賞を制した。勝ちタイムは1分10秒6。鞍上の岩田康誠騎手(41)は函館記念(ダービーフィズ)に続く2週連続の重賞Vで、2年ぶりの函館リーディングに花を添えた。また、ディープインパクト産駒は8頭目のJRA全10場重賞制覇を達成した。

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ブランボヌール(左)は直線突き抜け函館2歳Sを制する(撮影・村野早祐)

 父ディープインパクトをほうふつとさせるド派手な末脚だった。道中は中団の外に位置したブランボヌールが、3角で岩田騎手に促されると一気に動いた。直線では、内で粘る先行勢を一気にのみ込み、並ぶ間もなく2着に3馬身半差をつけた。鞍上は「強いのは分かっていたので外を狙った。最後はすごい末脚だった」と目を見開いた。

 まさに岩田のための開催だった。先週の函館記念に続き、重賞連勝。09年に同レース(ステラリード)を制した時は札幌開催だっただけに、これで真の函館3重賞完全制覇も果たした。2年ぶりの函館リーディングは23勝で、2位の四位に12勝差をつけるぶっちぎりの戴冠。「もっと結果が残せたかなと思うが、重賞も勝たせてもらい、いい終わり方ができた」。最後まで主役を張り続けた。

 偉大な父にも新たな勲章が加わった。函館出身のバンド「GLAY」のコンサートが行われたこの日“グレー”の孝行娘が、8頭目のJRA全10場重賞制覇がかかっていた父に、大記録をプレゼントした。今後は放牧に出された後、12月13日阪神の阪神JF(G1、芝1600メートル)に向け調整される。中竹師は「距離が延びても大丈夫。大きいところが目標」と話す。人馬ともに記録ずくめの勝利を道しるべに大舞台へ進む。【松末守司】

<全場重賞V>

 ディープインパクト産駒が、グレード制導入の84年以降では8頭目となるJRA全10場重賞制覇を達成した。函館2歳Sは初出走初勝利。函館重賞はこのレースまでに延べ9頭が出走し、13年函館スプリントSのシュプリームギフト(2着)が最高だった。

 ★全場重賞制覇の種牡馬:サンデーサイレンス、ノーザンテースト、フジキセキ、トニービン、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ、クロフネ、ディープインパクト。

<岩田騎手アラカルト>

 ★函館重賞V 08年函館スプリントS(キンシャサノキセキ)、13年札幌2歳S(レッドリヴェール)、前週の函館記念(ダービーフィズ)に続いて4勝目。

 ★函館3重賞完全制覇 函館スプリントS、函館記念、函館2歳Sをすべて勝っている騎手は、横山典弘騎手、武幸四郎騎手、安藤勝己騎手に続いて4人目。レースは函館競馬場で施行されたものに限る。

 ★同一年の函館記念&函館2歳Sダブル勝利 84年グレード制導入後では94年藤田伸二騎手、01年松永幹夫騎手、07年武幸四郎騎手に続いて4人目。

 ★函館2歳S6年ぶりV 09年に1番人気で勝ったステラリード以来2勝目。

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