ワタミが国内で14店舗を展開するAmerican Restaurant & Bar『TGI フライデーズ』が、映画『バットマン VS スーパーマン ~ジャスティスの誕生~』とタイアップしたハンバーガープロモーションを4月17日(日)までの期間限定で実施している。
要は過去にラインナップされていた2大ヒーローハンバーガーの期間限定復刻ということのようだ。
この復刻メニューの他に通常メニューで売れ筋のメニューやスイーツを実際に取材して食べてみた。
まずは復刻メニュー一品目。
ウルティメイトジャックダニエルズバーガー 1990円(税別)
ビーフ100%、200gのパテを豪快に2枚挟み込んだボリュームが自慢のバーガー。
パテは、テネシーウィスキーのジャックダニエルとTGIフライデーズで共同開発したオリジナルソース「ジャックダニエルズソース」でコーティング。
TGIフライデーズでしか味わえない逸品
2500円でボトルビールが付いたお得なメニューもある。
写真は上のバンズを除いて、ナイフで切った半分。右利きの場合、フォークで左を突き刺して押さえておいて、ナイフで押し切りするときれいに切れる。
しかし、もう肉、肉、肉のオンパレード。パテは肉汁が流れ出ないように塩味がちょっぴり強めなパンチの効いた豪快な味。
特筆すべきは別皿で出てきたジャックダニエルズソース。テネシーウイスキーのジャックダニエルと黒糖やオニオンなどを煮詰めた甘くてコクがあるソースだ。レストランで正規に出せるのはフライデーズだけだそうだ。
なお、米国では市販されているが日本では市販されていないので、ここでしか味わえない。
このソースはドレッシングやフライドポテトにつけても美味しいので、家族で来た場合には野菜嫌いの子供にこのソースは喜ばれるだろう。
次は復刻メニュー二品目。
チージーベーコンチーズバーガー 1990円(税別)
ビーフ100%、200g のパテと一緒に、サクサクに揚げたフライドモッツァレラ、チェダーチーズ、クリスピーベーコンを挟み込みました。
濃厚なチェダーチーズ、そしてフライドモッツァレラからとろけ出る熱々のチーズが特徴。
チーズ好きにはたまらない一品。
こいつは、またどこまでいってもチーズ三昧。
しかし、さほどチーズ臭くはなく、フライにしたチーズも脂っこくない。
こちらも2500円でビールとセットになるのは同様。
ここでも200グラムの肉はこれでもかと主張してくる。チーズが多いとはいえ決して無視できないつなぎを使用していない100パーセントビーフはやはり食べごたえ十分。
三品目は通常メニューの人気商品。
カウボーイ トリプル ミート バーガー 1990円(税別)
BBQテイストのビーフソテーと、クリスピーベーコン、200gのビーフパテ3種を豪快にライドオン!ホースラディッシュソースで味を整え提供いたします。
ざっくりいうと、焼肉とベーコンとハンバーグがはさんである特大ハンバーガー。
フライドオニオンの歯ごたえと甘さがたまらない逸品。
ボトルビールも多くそろえ、国産の生ビールはもちろん、外国製の名の知れたものからクラフトビールまで様々なニーズに応える。
ここまで記者は3種類のハンバーガーをそれぞれ半分だけ食べた。これだけで400グラムのハンバーグとその他を食べたことになるのだが、意外と食べられるものだ。
しかし、これで終わりではない。まだデザートが残っている。
アイランドブリーズ サンデー 990円(税別)
熱々の鉄板にサクサクに揚げたワンタンチップスをのせ、その上にバニラアイス、パイナップル、マンゴー、ストロベリー、ホイップクリームにキャラメルソース。“あつひや”デザートで締めくくりませんか?
ワンタンを素揚げしたチップスは、コーンチップスよりも軽い味わいで、一般的なパフェの下に入っているコーンフレークのようなもの。
しかし、冷たいアイスクリームが溶けるとそれがワンタンチップスが吸い込み、やわらかい甘いしかし香ばしいワンタンが登場する。
表現の良し悪しはご勘弁願いたいが、女子数人がこの熱々で冷たいプレートを囲んでおしゃべりに興ずる姿を想像するとまるで「スイーツもんじゃ」と言えなくもない。
ところで、3種類のハンバーガの食べ残し半分はどうなったのか?
「出されたものは全部食べる」という教育を受けてきた記者としては、このまま立ち去るには心が痛む。
しかし、そこは心配には及ばない。「ドギーバッグ」が用意されているので持ち帰ることができる。
日本では食べ残しを持ち帰る習慣はないので言い出しにくいかもしれないが、欧米ではドギーバッグという制度が一般的。フライデーズは思いっきりアメリカンレストランなので店員に声を掛ければ皿を下げて専用の容器に詰めてくれる。
ドギーとは英語のdoggyのことで、要するに「犬のえさにするから」という口実で持って持って帰っていた習慣からできた制度。もちろん人間様が食べる。
元がビッグな料理なので、ハンバーガー3個の半分でもこのサイズ。
余談だが家に持ち帰り記者はすべて食べた。意外だったのは、冷めるとバンズとパテが甘くなっていて、別の美味しさが感じされたことだ。もちろん、冷めているので硬くはなっているがもともとぎっちり詰まった肉の塊なので食べごたえは十分。電子レンジで温めても良いが、電磁波で水の分子を振動させて温めるのでさらに固くなる恐れがある。好みの問題だが、冷めても美味しく食べられたことは特記しておきたい。
日本人が持つハンバーガーのイメージはこの際すべて捨て去った方が良さそうだ。これだけで十分ディナーになりうるボリュームなので、無理に紙に包んで口に放り込もうとはせずに、ナイフとフォークで一緒に切り分けて食べるなり、分解して個別に食べるなり、そこは自由の国アメリカなので、好き勝手な自分の方法で食べるのが流儀というものだろう。
かなり自由度の効くお店で、できる範囲で要望には応じてくれるということなので、「ここはアメリカなんだ!」と思い込んで相談してみるといいだろう。
※写真はすべて記者撮影
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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか