Oculus社の創業者であるパルマ―・ラッキー氏が1月6日(米国時間)に本紙ヴァラエティのインタビューに答え、同社のVRヘッドセット『Rift』に付けられた599ドルのプライスタグの正当性を主張した。「どんな値付けをしても反対意見は出るものだ」と彼は語っている。
Facebook傘下となったOculusは1月6日(米国時間)、『Rift』を3月に599ドルで発売することを展示会『CES』で発表した。その価格で、購入者はヘッドセットと位置検出センサー、Xbox用ゲームコントローラー、『Oculusリモートコントローラー』を入手することができる。
Oculusはウェブサイトで『Rift』を販売し、米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドなど西欧地域の大半を含む20か国に出荷を予定している。同社のブログによると、4月には「限定した地域と業者で」店頭販売するそうだ。
その高価な価格には、オンライン上でVR信者からも反発が起こっている。Oculus創業者のパルマ―・ラッキー氏は以前、開発者向けに販売した先行リリースバージョンと同等の価格になるだろうと発言していたからだ。『DK1』と呼ばれるそのバージョンは350ドルで販売されていた。
しかしながら、ラッキー氏は本紙ヴァラエティの取材に対して、『DK1』と同等あるいはそれ以下のディスプレー技術のままでは出荷しないとして、より高価になったその価格の正当性を主張した。「我々は『Rift』で金儲けをしているわけではない」とも付け加えている。もしOculusが安価なヘッドセットを提供した場合、人々がVRから離れてしまうリスクがあるとも述べている。
ラッキー氏によると、『Rift』の価格自体は多くの消費者が導入する障壁にはならないという。「ほとんどの人にとって、導入コストはPC代なんだ」と彼は語る。『Rift』の動作にはハイパワーなゲーミングPCが必要で、多くの消費者にはPCのアップグレードを強要することになる。Oculusは選ばれたPCメーカーをパートナーとして、『Rift』対応PCとヘッドセットのバンドル製品を提供する。その価格は1500ドルからだ。
Oculus経営陣は以前から、『Rift』を購入する最初のユーザーはゲーマー層であると述べている。ラッキー氏はこの日、『Rift』とソニーの『PS3』の価格を比較した。『PS3』は最初600ドルで販売され、その後値下げを繰り返している。
Oculusスタジオのジェイソン・ルービン氏は、より価格に敏感な消費者向けには『Gear VR』がある、と発言した。『Gear VR』は昨年Oculusがサムスンと共同で発売したモバイルVRヘッドセットである。
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