raimon-tan017_R.jpg

2016年、明けましておめでとう御座います。今年も(略

というわけで、2016年の初ラーメンレポートとなります。正直、正月はどの店も休みなので、なかなか外食出来ない時期なのですが、ソコは軽快なフットワークを利用して、どうにかこうにか営業している店を探す方向で頑張ってみました。

ラーメンブームの先駆者『雷文』

raimon-tan000_R.jpg

1990年創業の『雷文』は、ちょうどラーメンが盛り上がって来た時期に、頻繁にメディアに露出して、ある意味”ラーメンブーム”を支えた店と言えるかもしれません。

当時も”ラーメン屋の女性店主”は少なかったし、明るい『雷文』の店主のキャラはメディア受けも良く、テレビなどにもチョイチョイ出ていました。

無論、メディアに取り上げられるのは”ラーメンとしての美味しさ”がしっかりしている前提があっての話で、当時から『雷文』のラーメンは注目されていました。

元旦100食限定!『海鮮たんめん』を食す!

raimon-tan001_R.jpg

というわけで、筆者の”2016年初ラーメン”は町田の『雷文』で御座います。

近くには菅原神社があり、元旦なので周辺は多くの人で賑わっていました。なのでピークタイムを外したのですが、この『雷文』も常に満席な感じでした。

ぶっちゃけ『雷文』は初めて訪れたのですが、この正月さ加減半端ない店構えは賛否が分かれるところでしょうか?

raimon-tan015_R.jpg

また、元旦は『海鮮たんめん』のみとの事なので、筆者も自動的に『海鮮たんめん』となりました。

野菜が溶け込んだ『雷文』のスープ

raimon-tan016_R.jpg

『雷文』のラーメンの原点は、母親が作る”室蘭ラーメン”と言う事です。残念ながら筆者は”室蘭ラーメン”を食べた事がないので、どのようなラーメンなのかが、いまいち把握出来ません。

というわけで、「普通にラーメンとしてどうなのか?」って感じになりますが、比較的”野菜”とくに玉葱の存在を感じました。

raimon-tan019_R.jpg

『雷文』のスープは”鶏ガラ、鰹節、昆布、ゲンコツ(豚の骨)、玉葱、長ネギ、生姜、ニンニク、リンゴ”をメインに数多くの素材を使っているらしいです。恐らく『雷文』の丸いと言うか優しいスープの肝は、玉葱とリンゴと思われます。

写真だと、割と”サッパリ系”に見えますが、スープの濃度は高く動物系の出汁もしっかり出ています。

麺はいわゆる中華麺を使用

raimon-tan023_R.jpg

麺は中細の縮れ麺、いわゆる昔の”中華そば”なイメージの麺を使用しています。

最近は製麺所に特注して、国産小麦にこだわったり個性を出す店が多いのですが、この『雷文』は昔ながらの”中華麺”にこだわっています。

なので、麺自体は可もなく不可もなしって印象で、さして持ち上げる部分は無いのですが、逆にこの普通な麺が『雷文』のスープには合っている気がします。

塩と醤油が選べる『雷文』

raimon-tan022_R.jpg

『雷文』のラーメンは塩味か醤油味が選べるので、この日の限定『海鮮たんめん』も二択でしたが、筆者はなんとなく塩味にしてみました。

いや、むしろ『海鮮たんめん』だったら塩一択かと思うのですが、意外と醤油を頼む人の方が多かったのが印象的です。

海鮮とは?

raimon-tan018_R.jpg

筆者のイメージする『海鮮たんめん』は海老やらイカやらホタテやらが賑わうゴージャスなラーメンですが、まあそこは筆者の妄想が激し過ぎたって事でしょうか?

一生懸命探すとホタテの断片と”干し海老”を肉眼で確認する事が出来ましたが、あえて『海鮮たんめん』と言われなければ普通のタンメンと間違えかねない案件です。

また、捜索中に”蟹カマ”と”魚肉ソーセージ”を見つけてしまい、逆に正月早々”切なさと優しさと心強さ”が加速した事は言うまでもありません。

raimon-tan024_R.jpg

まあ、野菜も都度”炒めて提供する”みたいな本格的なタンメンでは無いので、逆に”干し海老”を使ってスープに特化するのも正解かもしれません。

raimon-tan002_R.jpg

筆者的に『雷文』で微妙に思ったのは、価格構成で御座います。

駅から遠い町田の外れにあり、どう見てもホームな感じの店舗、よしんば材料を北海道産にコダワルとしても、一人二人の家族経営でこの価格は、ちょっと周辺のラーメン屋さんと比べると割高感があります。

ここら辺は「有名税かな~」と納得出来るし、高いと言ってもラーメンなので騒ぐほどでは無いのですが、町田駅周辺のラーメン屋さんが味や価格で厳しい競争をしているのに、大丈夫なのか気になってしまいます。

raimon-tan013_R.jpg

今回の『海鮮たんめん』(1000円)は限定100食のみの”サービス品”と言う張り紙だったので、結構ハードルを上げてしまった筆者の”肩透かし感”は否めません。

「サービスとは?」

あえてメニューに”サービス”と謳うからには、何かしらのバリュー感と感動があると考えた筆者が甘かったのでしょうか?

さして海鮮類が見当たらず逆に魚肉ソーセージとか、いっそ海鮮とサービスの文字を抜いて”普通のタンメン”として出してくれれば、誰もが幸せになれると思いました。

チャーシューは肩ロースではない?

raimon-tan020_R.jpg

多くのラーメンフリークが訪れる『雷文』は、ラーメンに関するブログやレビューの数も半端ない勢いで、多くの人が”肩ロース”のチャーシューとしていますが、筆者の丼を見る限りは判定が微妙で御座います。

いや… 確かに肩ロースっぽい気がしないでもありませんが、限りなく腿っぽいビジュアルですね。

raimon-tan025_R.jpg

メニューを見ると『チャーシュー麺』(1100円)には「肩ロース使用!!!」と思いっきり書かれているので、逆に普通のラーメンは”豚腿肉”である可能性は否めません。

まあ、腿肉のチャーシューも好きなので問題ないんですけどね。

『雷文』 総評

raimon-tan014_R.jpg

いわゆるラーメン評論家、すならちラーメンのプロフェッショナルの評価が高い『雷文』ですが、人によっては「行列に並ぶほどではない」と言う人もいます。

今回の『海鮮たんめん』の評価は、筆者的には後者になります。

っていうか、ラーメン評論家で『雷文』を持ち上げない人はいない、むしろ「酷評したら業界から干されるんじゃないか?」とまで思わせる鉄壁の囲いですが、筆者はメジャーじゃないので”業界の縛り”みたいなのはありません(多分)。

分かりやすく言うと「民放はなぜかNHKを批判しない」みたいな暗黙の了解を、薄々感じる筆者で御座います。

いや、確かに全体的にラーメンとしては美味しく完成度も高いのですが、昨今のラーメン屋さんの進化を踏まえると、取り立てて騒ぐほど突出した感じではありません(あくまで個人の感想です)。

逆に、その昔からの味を守る事で、古くからの常連さんが今でも通う行列店なので、この『雷文』のラーメンは『雷文』のラーメンとして正解だとは思いました。

なので、有名店だからと遠方から訪れても「あれ?」みたいなパターンになる可能性は否めませんので、過度の期待をせずにニュートラルなスタンスで食べに行くと

「これが雷文のラーメンか!」

みたいな感動はあると思います。またラーメン専門店にしては家族連れにも優しい優良店なので、家族連れに人気があるとも言っておきましょう。

特に昔のラーメンを欲する”ラーメン古典派”の人達には、かなりオススメな店なので、是非とも訪れて『雷文』のラーメンを味わって欲しいと思います。

『雷文』(らいもん)

東京都町田市本町田973-16

営業時間 火~金 11:00~15:30
    土日祝日 11:30~16:30

定休日:月曜日 第二火曜日

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: YELLOW) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

RSS情報:http://getnews.jp/archives/1331016