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「欲望とか善とか悪とかについてちょっと考えちゃった」 映画『ミラクル・ニール!』ガジェ通スタッフ感想まとめ

2016/04/03 21:30 投稿

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「もしもなんでも願いが叶うなら?」なんて誰でも一度は考えるかもしれません。しかし、「幸せになりたい」「世界を良くしたい」と思ったら、どんな願い事をすればそれが叶うのでしょうか。

4/2より渋谷シネクイントでの先行公開がスタートし、4/9から全国公開を控える映画『ミラクル・ニール!』は、ボンクラ男が全知全能の力を手に入れるも、まったく活用できずに大混乱を巻き起こす物語。“大人になりきれない愛すべきフツーの男”を演じさせたら天下一品のサイモン・ペッグが主人公ニールを演じ、モンティ・パイソンのメンバーと今は亡きロビン・ウィリアムズが声優を務め、テリー・ジョーンズが監督するというコメディ界のスターが結集した作品です。

肩肘張らずに誰でも楽しめるこの作品。『ガジェット通信』では、記者はもちろん記者以外の幅広いスタッフの、鑑賞後の感想を集めてみました。

<『ミラクル・ニール!』あらすじ>
はるか銀河系の先の先――。そこではエイリアンたちが地球滅亡を企んでいた。しかし銀河法でどんな星も一度は存亡のチャンスを与えるべきと定められている為、超適当に地球人をひとり選んで地球の運命を預けることになった―。知らぬ間に地球の運命を背負わされたロンドンの教師ニールは全知全能の力を手に入れる。しかし、そのパワーで愛犬のデニスとお喋りをしたりロクなことに使わないニールだった。はたしてニールは地球の運命を変えられるのか!?

「もしも」の周りを、バカと空想とユーモアで丁寧に固めていった感じ

中二のころに男子が夢想しがちな「もしも」。その「もしも」の周りを、バカと空想とユーモアで丁寧に丁寧に固めていった感じの作品です。

人に説明しようと思うと荒唐無稽な話なんだけども、サイモン・ペッグ演じる主人公とモンティ・パイソンのメンバーが織りなす空気感で許されそうな、優しい気持ちで観られるおバカコメディ(褒め言葉)です。下ネタがちょいちょい出てくるので子供にはおススメできないのがちょっとだけ残念(笑)。

あと、犬は愛すべき親近感あふれる知的でバカな生き物なのだと再認識せざるを得ません。犬大好き!本当好き!

wosa
『ガジェット通信』記者

人の心を操るのはモヤモヤしそうだなぁ/フィン

会話や願い事のなかにギャグを滑らかに織り込んでくるので、飽きることがなく痛快でした! 犬のデニスが可愛くて、これから犬をなでる時に、「こいつも気を使って喜んだ振りしてくれてるのかな…」なんて思っちゃいそうです。

自分が全能になる妄想はたまにしますが、細かく願わないと取り返しのつかないことになったり、人の心を操るのはモヤモヤしそうだなぁと感じました。

フィン
『ガジェット通信』生放送製作部

とにかく犬、ですね。犬がおもしろいです/ふかみん

あたたかい笑いに満ちた映画だと思いました。そして、とにかく犬、ですね。犬がおもしろいです。予告編で犬がしゃべるので、それ楽しみに待ってるんですが、なかなか焦らされます。前半はずっと「はやく犬しゃべれ」と心の中で思ってました。

「なんでも願い事かなう」話って、もっとこうしたらいいのに! と内心あれこれ考えてしまうものですが、バカらしさが半端無いので、あまりそういううらやましさとか悔しさはなかったですね。

ふかみん(深水英一郎)
『ガジェット通信』発行人

欲望とか善とか悪とかについてちょっと考えちゃった/おに

主人公が情けなくて、願い事も超バカバカしくて、クスクス笑えました。願い事は細かく丁寧に言わないといけないのね(笑)。
欲望とか善とか悪とかについてもちょっと考えちゃった。力を抜いてかまえず見られて楽しめる映画でした。

おに
『ガジェット通信』料理班

本当に力を抜いてクスクス笑える映画/non

子どものとき、深夜にテレビでやっていたら案外覚えていそうなB級コメディ的映画(良い意味で!)
「主人公のオジサンがいきなりなんでも望みが叶えられる力持っちゃってー、犬が喋りだしたり、んでそれ宇宙人が見ててさ-」
「あー!それ知ってる!! 宇宙人がやけに丁寧に視聴者に説明してくるんだよねー。タイトルなんだっけー?」
「うーん、なんだっけ?すごいくだらないんだけど、なんか見ちゃって覚えてるー」
みたいに話せそうな。

でも、望みを叶えるための頼み方が少しややこしいというか、うまくいかないところがお決まりのドタバタコメディで、本当に力を抜いてクスクス笑える映画です。ビスケット!ビスケット!

non
『オタ女』『ガジェット通信』記者

これを見て受け入れられない状態だったなら、あなたはどこか疲れているのかも/ひげおやじ

王道ブリティッシュコメディで、大人なら誰でも受け入れてくれる間口の広さを感じました。ただし、ただただバカバカしい作品ではあるのでリラックスしたい時に見るのが良いかもしれません。

もしも、これを見て受け入れられない状態だったなら、あなたはどこか疲れているのかも。そんな、見る側のパラメータも分かる映画になっています。

ひげおやじ
『ガジェット通信』副編集長/生放送ディレクター

たまには人間もビスケットの食べたさだけでグルグル走り回ろうじゃないか/レイナス

モンティ・パイソンが声優で総出演、メンバーのテリー・ジョーンズが監督ときて、シニカルな笑いがくるかなと構えていたら、そんな安易な予想を裏切ってストレートに球を投げ込んできた『ミラクル・ニール!』。
裏表のないキャラクターたち、「バカだなあ!」と言いたくなるストレートなギャグですっかり警戒心のとかれた心に、まっすぐに刺さってくる言葉を放つのが“しゃべる犬・デニス”ですね。人間は頭がよく、色んなことを考え、色んな願い事を想像できる代わりに、もっともシンプルな“喜び”を忘れてしまいつつあるのかも。
デニスのなんの打算もない「愛してるよ!」「あなたは本当にすごいよ」といった言葉にときどき涙が出そうになります。我々もデニスを見習って、たまには人間も、ビスケットの食べたさだけでグルグル走り回ろうじゃないか! しっかしニール、地球上であなたほど願い事のセンスのない人間もなかなかいないだろうな!

レイナス
『ホラー通信』『ガジェット通信』記者

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