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妄想キャリブレーションPV“光るスカート”で脚光 クリエイティブディレクター天野清之さんインタビュー「目標は紅白の演出に参加すること」

2016/02/13 18:30 投稿

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2016年1月1日(金)Zepp Tokyoにてワンマンライブを大成功に収めた妄想キャリブレーション。新年ということで、鳥居モニターや獅子舞登場などお正月仕様の演出でオーディエンスを大いに盛り上げました。

鳥居モニター、獅子舞、バズーカなど、お正月ならではの演出もあれば、ひと際異彩を放つ合わせ技のステージにもなりました。メンバーの胡桃沢まひるさんも当日のステージに大絶賛! 制作メンバーに感謝の気持ちを述べるなど、華やかな彩りあるステージに大満足していました。

そんな演出のなかで、”獅子舞”と”バズーカ”を担当した面白法人カヤック所属の天野清之さん。クリエイティブディレクター、デザイナー、そしてエンジニアとしても活躍する天野さんは、一昨年の11月に“光るスカート”を開発し、妄想キャリブレーションPV『魔法のジュース』にて一躍脚光を浴びました。そんな天野さんのクリエイターとしての意気込みを聞いてみましょう!

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――天野さんが面白法人カヤックと出会ったキッカケは何でしょうか?

天野清之さん(以下、天野):もともとIMAGICAという会社に所属していて、展示空間を含めた現代美術の手法・インスタレーションをもっとやっていきたいと思っていたんです。当時フラッシュというソフトウェアを使って、ウェブでインタラクティブなことをしていました。少し変わったことをするのに興味があって、ちょこちょこやっていたんですけれど、もっとダイナミックにガッツリやれる会社に入りたいと思ったんです。そこで勢いのあるカヤックを受けてみたというのが流れです。

――最初はディレクターとして入社されたとお聞きしたのですが?

天野:そうです。今もなんですけれど、もともと技術とかデザインをやっていたので、ディレクターが一番面白いんじゃないかなって思っていたんです。

――そこからエンジニアとして活躍された過程が気になりますね。

天野:やっぱり、そもそもクリエイター人間でしたので、全体を統括するより1個のモノを突き詰めて作る仕事をしていました。入社したときは、レベルが足りていなかったので上手くいかなかったんです。そこでもうちょっと自分なりの働き方をして結果を出していこうと思い、エンジニアとディレクターの両方を担当するスタンスになりました。

――エンジニアとしても活動されてから劇的な活躍をされているとお聞きしています。ちなみに、エンジニアとディレクターとして働かれてから、いきなりアニメやアイドルのお仕事を始めたのですか?

天野:いえ。もともとそちらにも興味があって、やりたいと思っていたんです。入社した6年前くらいなんですけれど、ちょうど『ニコニコ動画』の熱量が高くなり始めていたんです。今みたいに仕事がたくさんあるわけでもなかったので、介入口を探していた感じでしたね。

――『Facebook』などSNS経由でお仕事の依頼を受けたりもしているとお聞きしましたが、当時からSNSを利用されていたんですか?

天野:そうですね。会社全体がそうなんですけれど、ソーシャルサービスは全員一通り利用しています。社内ツールでもトレンドがあればすぐに新しいモノなどにシフトすることもあるので。

――繋がりが広がりそうですね。ちなみに天野さんと妄想キャリブレーションさんの出会いは何だったのでしょうか?

天野:もともとはアニメーションやプロモーションの仕事を多くやっていまして、でんぱ組.incの日清さんのプロモーションなど、アイドルの仕事をちょこちょこやり始めていたんです。そんなとき、『光るスカート』を開発したんです。そしたら映像関係で仲のよかったアマナ異次元の篠田利隆さんから「一緒に映像を作りましょう!」って連絡がきたんです。そこで、妄想キャリブレーション『魔法のジュース』のPV制作に携わりました。

――そこからディアステージさんとも直接お会いしてお仕事をしているんですか?

天野:そうですね。妄キャリちゃんは音楽プロデューサーに利根川貴之さんという方がいるんですけれど、利根川さんから篠田さんに話が通って、そのあとに僕のところに連絡がきます。たとえば、『幻想恋花火』だと番傘を置いてプロジェクターを2発照射するような感じでコントロールしました。

――アニメーションと融合みたいなPVでしたよね。そのあたりも天野さんが?

天野:いえ。アニメーションは大橋史さんというアニメーターの方を中心に、たくさんの方が担当しました。でないとボリュームが凄すぎるので。最終的に篠田さんがコンテを切って、一本撮っていくという流れです。

――ほかにも『おもてなでしこ伝承中』のウェブサイトの制作もされていませんでしたか?

天野:しています。他にも『幻想恋花火』と『魔法のジュース』も。『魔法のジュース』はデバイス自体も作っていますし、『幻想恋花火』は実写撮影でお寺のシーンを担当しています。

――ちなみに、デバイスというと具体的にはどういうものですか?

天野:僕が指しているデバイスはArduinoを使った自作のおもちゃのことなんです。さきほどお話しした『光るスカート』もすべて手作りなんですよ。あとはそれに音楽を合わせて光り方を変えるようにプログラムを書いていきます。

――それがテーマやコンセプトに繋がるわけですね。

天野:勝手に作って、曲に合わなかったら意味がないので。適当に作るのが一番好きじゃないんです。

――なるほど。ちなみに、1月1日の妄想キャリブレーションさんのワンマンライブについてなのですが、天野さんは”獅子舞”と”バズーカ”の演出を担当されたとお聞きしました。

天野:最初、篠田さんとお正月に何をやろうか話していたんです。『おもてなでしこ伝承中』が正月のライブに向かっていく感じなので、和のコンセプトにまとまりました。ライブも正月に合わせてどういう風に作ろうか悩んでいて。なので、僕からは鳥居モニターの提案を出させていただきました。あとは篠田さんが獅子舞で何かしようとおっしゃっていたので、ライブのメイン曲”おもてなし”に引っ掛けて、妄キャリメンバーにバズーカで2センチくらいの獅子舞を飛ばしてもらいました。

――あれは獅子舞だったんですね。結構な数を飛ばしていませんでしたか?

天野:40個くらいは飛んでいると思います。

――なかなか考えられないアイディアですね。ちなみに、天野さんが今後クリエイターとして目指していきたい目標や場所などはありますか?

天野:目標は紅白の演出に参加することです。今年は難しいかもしれないんですけど、来年くらいには。

――それでは、妄想キャリブレーションさんのファンにメッセージをお願いします。

天野:メジャーデビューが決まって、ソニー・ミュージックさんでも引き続きお手伝いをさせていただきます。メジャー感は出しつつも、変に縮こまったりしないで今まで通り自分たちの作りたいものを作って頑張ります!

――これからも天野さんのご活躍に期待しています。今日はありがとうございました!

※画像は天野清之さんからの提供より

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(執筆者: バラン野島) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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