「勉強ばかりしてないで、ゲームしなさい」……『ゲムトレ』が香川県内で発行されている四国新聞に掲載したメッセージ広告の内容が話題となっている。

子どもたちがゲームと正しく向き合い、学ぶ機会を提供したい

香川県といえば、2020年4月より「ネット・ゲーム依存症対策条例」が施行されている県だ。「ネット・ゲーム依存症対策条例」とは、ゲームやスマートフォンの利用を制限する条例。確かに、インターネットやゲームの過剰な利用は、ネガティブな部分もある。これを危惧し、否定的な意見を持つ人もいることだろう。

しかしネット・ゲームは友人とのコミュニケーションに使ったり、プログラミングなどの教育用ツールに活用したりといった、ポジティブな側面も持ち合わせている。近年ではeスポーツ市場が拡大。将棋と同じようなマインドスポーツ系競技のひとつとして、真剣にプロを目指す子どもたちも増えている。人気のクリスマスプレゼントランキングではゲームが常に上位をキープ。ゲームが魅力的なエンターテイメントであることは間違いない。

こうした中で、「ネット・ゲーム依存症対策条例」下にある香川県でも、子どもたちがサンタさんへ欲しいものを素直に「ゲーム」とお願いできるよう、ゲームが障害などではなく、教育としての魅力があることを伝えたいと考えたのが、今回のメッセージ広告掲載の背景にあるという。

なお、インパクトのある広告になってはいるが、「勉強ばかりしてないで、ゲームしなさい」という内容が全てではない。全文は以下の画像に記載してあるので、「勉強をしないでゲームする」世界線を想像しながらも、広告に込められたメッセージの本来の意味は個々でしっかりと確認し、理解してもらいたい。

ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』

今回のメッセージ広告を掲載した『ゲムトレ』は、ゲームのオンライン家庭教師サービスを運営する企業。ゲームを通して脳を鍛える、コミュニケーション能力を高める教育プログラムを独自に作成。ゲームを教えるトレーナーには、「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 JAPAN 2021」に選出された東佑丞(あずま ゆうすけ)氏など、ゲーム業界の一線で活躍するゲーマーが所属している。

ゲムトレ代表 小幡和輝氏コメント

今回の広告ではゲーム好きならば誰もが一度は言われたであろう、この言葉を反転させました。
伝えたいメッセージは、世代間の価値観や文化の違いにより子どもたちが苦しめられているということ。子どもは野球を頑張ることと同じようにゲームを頑張っています。
なぜ、野球は評価されるのに、ゲームは悪とされるのでしょうか。ゲムトレはゲームを頑張ってよかったと思える社会を作るため、これからもゲームの習い事を広めていきます。

(執筆者: ガジェット通信ゲーム班)

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