【新宿駅】

新宿駅は巨大都市!

1日の乗降客数は横浜市の人口に匹敵


 

新宿駅の1日の乗降客数は5つの鉄道会社の単純合計で350万人を超えます。毎日、横浜市の人口に匹敵する人が行き来する都市です。



鉄道各社が公表している各駅の乗降客数の上位には、東京の中心部を環状に走る山手線の駅が名を連ねています。中でも、東京の副都心のターミナルである新宿駅は利用者数世界一の駅としてギネスにも認定されています。


 

新宿駅には東日本旅客鉄道(JR東)、京王電鉄、小田急電鉄、東京メトロ、東京都交通局の5社が乗り入れています。東京西部、神奈川県北西部、埼玉県南部など都心に通勤する人のベッドタウンと結びつき、朝夕の通勤時間帯だけでなく一日中混雑状態が続いています。


 

JR東日本の新宿駅には山手線、埼京線、湘南新宿ライン、中央快速線、総武線など合計16本のホームがあります。JR東日本だけでも乗降客数は1日あたり1557000人。他の4社の乗降客数を合算すると1353万人。毎日、横浜市の全人口に匹敵する人が利用していることになる。


 

新宿駅の1日あたりの乗降客数

乗降客数(人/日)

JR東日本  1,557,236

京王     786,052

小田急    506,229

東京メトロ  236,657

東京都交通局 444,420

合計    3,530,594


横浜市人口 3,740,617


 

各鉄道会社の公表資料を基に編集部作成。JR東日本は、公表データの「乗車人員」を2倍した数値を「乗降客数」としてあります。地下道でつながる「西武新宿」(西武鉄道)、「新宿西口」(東京都交通局)は含まれません。



乗降客数は鉄道会社ごとに設置されている自動改札機の通過ごとにカウントされるので、新宿駅でJR東日本の中央線から山手線に乗り換えても、新宿駅の乗降客としてはカウントされません。その一方で、新宿駅で小田急線からJR線に乗り換えた場合はそれぞれの会社で1人とカウントされます。このため、複数の鉄道会社が乗り入れるターミナル駅ほど、乗降客数は膨らみがちと言われております。


そのため各駅の実質的な利用者数を正確には把握するのは難しい事はご了承ください。


 

各鉄道会社の発表数値を単純に多い順に並べると、東京の東側の玄関口ともいえる東京駅は4位に甘んじているそうです。これは、東京駅に乗り入れているのがJR東日本と東京メトロの2社だけで、JR東日本の改札内側での乗り換えが多いためと考えられる。


 
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 乗降客数の多い駅トップ10

乗降客数(人/日)              鉄道会社

1        1,557,236   新宿       JR東日本

2        1,163,469   渋谷       東京急行

3        1,133,032   池袋       JR東日本

4           905,098   東京       JR東日本

5           863,086  大阪       JR西日本

6           840,384  横浜       JR東日本

7           786,052  新宿       京王

8           757,132  品川       JR東日本

9           741,338  渋谷       JR東日本

10         568,316  池袋       東京メトロ

各鉄道会社の公表資料を基に編集部作成。


JRグループについては、公表データの「乗車人員」を2倍した数値を「乗降客数」とした。JR西日本は2016年度データで、それ以外は17年度。


 

【乗降人員の数え方と増加について】

 

「乗降者数(乗降人員)」とは文字通りその駅で「乗る人」と「降りた人」の総数です。定期券利用者は区間×発売枚数を当てはめ、きっぷや回数券で利用した人は改札の通過データから算出します。

 

鉄道会社の多くは一日当たりの乗降人員を公表しているので、これは始発から終電までその駅を利用した人の数を示しているわけです。なお、JRの公表データは「乗車人員」なので注意です(2倍すれば乗降者数とほぼ等しくなります)。


鉄道会社各社が公表するそれぞれの新宿駅の乗降者数(いずれも2016年度の1日平均)は次の通りです。



 

JR東日本  乗車人員 769,307 人(乗降人員換算で約153万人)

京王電鉄  乗降人員 770,072

小田急電鉄 乗降人員 499,919

東京メトロ 乗降人員 233,555

都営地下鉄 乗降人員 新宿線 289,786人 大江戸線 139,794

データ出典:JR東日本、東京メトロ、小田急電鉄、京王電鉄、都営地下鉄


これらを合算すると確かに350万人近い数字が出ますので、数字の根拠は分かりました。


ここで一つの疑問が湧いてきます。たとえば小田急や京王の沿線から東京都心に向かう場合、一つの路線だけで移動が完結することはそうそうありません。新宿駅でJRや地下鉄に乗り換える人も多いはずです。彼らはどのように計算されているのでしょうか。



 

乗降人員は鉄道会社ごとに算出されるので、同じ新宿駅でも「小田急電鉄新宿駅」と「JR新宿駅」と「東京メトロ新宿駅」は別の扱いになります。ですから、小田急線で町田駅から新宿駅まで行き、JRに乗り換えて市ケ谷駅まで移動した人がいた場合、小田急線新宿駅の「降車」とJR新宿駅の「乗車」で2回カウントされてしまうのです。




では中央線から山手線に乗り換えるとどうなるでしょうか。同じJR線なので改札を出ないだけで小田急からの乗り換えとやってることは何も変わらないのですが、駅を降りていないので乗降客数にはカウントされないのです。



東京都心の再開発は一つの沿線だけで移動が完結するだけでなく、各箇所に移動するためにも乗り換えが必要です。仕事や観光、住居として不動産を活用するため乗降者数は増加しています。



 
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【ギネスブック登録には理由がある】

 以前は「新宿」イコール「歌舞伎町」イコール「夜」、「華やか」や「お酒」と言ったイメージを持っていましたが、現在ではその歌舞伎町自体のイメージも変わりつつあるようです。ビジネス街やバスターミナルのハブ化など立地に応じて特色が変化しています。


是非、新宿を体験してみませんか。