2017年1月27日に行った堤防からボラを狙った釣りの記事。
いつも放送、ブロマガを見ていただきまことにありがとうございます。
カルモア釣査団 隊長の大西です。
サビキ釣りやフカセ釣りをしていると狙ってもないのにボラが釣れてしまったことはないだろうか。
僕は昔、ダンゴ釣りをやっている父親がクロダイと思い超絶ビッグファイトをした挙句にボラがあがっ
てきて落ち込んでいた様子を子供ながらに残念だなあと見ていた経験がある。
基本、ボラが釣れると「何だよボラか」とリリースされているのだが、今回はその不人気なボラをあえて狙うことにした。
【ボラが何故不人気なのか?】
釣りの人気ターゲットとなる魚にはそれぞれ特徴がある。
美味しい、お手軽、引きが良い、格好いいなど複合的な要素でその魚をターゲットとする価値が上がっていくのだがボラはステータスが低い気がする。
僕が勝手に格付けしたので賛否あると思うがクロダイなんかは簡単には釣れないのだが、ヒレをピンと立てた様子はかなり格好良い。
釣り方を見てもフカセ釣りや落とし込み釣りなど釣りが洗礼され、プロ釣り師も多い。
どちらかというとゲーム性のある釣りものといえる。
クロダイのステータス(大西の主観ですいません)
アジのステータス(大西の主観)
アジはクロダイとは逆で回遊に当たるとサビキで簡単に釣れることが多いし、食べてもすごく美味しい。最近ではアジングというゲーム性の高いルアー釣りがあり孤高感もより高くなっているが、こちらは食べることが目的の魚だと思う。
この2魚種をみてターゲットとして人気である理由は総合的に高くなくても何かが特化していればいいがボラは何かぱっとしない。
ボラのステータス(一般的なイメージ)
ボラは川や港湾部など水質が良くないところでも釣れる為、ボラ=食うに結びつきにくい。
関東だと荒川や江戸川で釣れたボラは特有のボラ臭がして、タモ入れさえも嫌がれているのだが、実はボラには隠された魅力がある。
【外洋の冬に釣れるボラは旨い】
学生時代、シーバスを釣り友達と食べていたのだが、友達が「いい加減シーバスは飽きた」と贅沢なことを言うので試しにボラを釣って食べさせたことがある。
大阪湾最南と紀伊水道の間にある外洋で1月に釣った寒ボラだったからか、かなり旨かった!
友達がボラうんめー!と食べるので凄く誇らしかった。
とはいえ全てのボラが旨いわけではなく、重要なのは外洋の綺麗な水質のさらに冬のボラが特にいいのだ。
底質の悪い泥を吸い込んでいるとその臭いが皮は身に染み付き、調理の段階で臭いにやられてしまうが、外洋の海草やプランクトンを食しているボラだと臭いがほとんどしない。
それ以来ボラを食していないのだが、今回放送の企画で一般的なイメージであるボラ食えるの?!って疑問を晴らすために僕らは1月、千葉の南房総の外洋を目指し計画をたてた。
【放送当日、安定の荒天】
なんと外洋にたどり着けない。
当日は暴風のためアクアラインは通行止め、当然久里浜から金谷に出航しているフェリーも運休。
川崎にいたため、首都高ルートで房総に向かおうとしたが大渋滞。
残すは三浦半島しかないのだが、この爆風で風表も裏もない気がしたので半島はパス。
放送時間も迫っているため、もろ外洋に面した海域ではないが何とか正面から風を受けないポイントに向かった。
臭い的にいけそうかどうかは釣れてから判断しようとのことで早速、釣りを開始した。
【ボラ釣り・狙い方】
今回ボラ釣り用意した仕掛け
・ダンゴ仕掛け
・ウキフカセ
・カラシウキ
・サビキ
何故かと言うとこの辺りの仕掛けでボラが外道(狙っていないのに釣れた)として釣れた話を良く聞くのであえてボラ用の仕掛けは用意しなかった。
疑似エサでボラを寄せて、掛け針で引っ掛けるボラ仕掛けもあるのだが、正直、ボラ本命で運がよければクロダイやメジナの可能性も期待していた。
本放送では初めてダンゴ釣りを行った。
水の透き通った漁港を覗くとボラは海底を群れで泳いでいる。
なので仕掛けも海底にコマセを溜めて寄せ、釣る戦法だ。
ロッド:磯竿1~1.5号(僕は2号)
リール:シマノエクスセンス3000番
メインライン:ナイロン2.5号
ハリス:1.75号
ハリ:チヌ針2号
付けエサ:オキアミ
ダンゴはマルキューから海水と混ぜるだけでできる「波止ダンゴ」が売っている。
【釣りの基本?!ステージ作り】
魚を一箇所に寄せるため、僕も顧問もほとんど同じところにダンゴやコマセを投入し続けた。
顧問もチヌ用の比重が重いコマセを用意し海底にコマセを溜めた。
ある程度撒くとせめてエサ取りくらい寄ってくるだろうと思ったが甘くはなかった。
いつも待ってました!と寄ってくるフグもいない。
しばらく撒いていると、顧問に微妙なアタリがでたがまるで乗らない。
僕はアタリがないままダンゴを投げ尽くした。
ダンゴ釣り→フカセ釣り
ダンゴ釣りでは読めない微妙な流れの変化をフカセ釣りで探り、上手くコマセと同調させクロダっ、いやボラを狙った。
護岸から10mほどの距離でも流れが左から右にいったり、反対に向いたり潮の複雑さを感じた。
途中、ボラが単体で中層を回遊しているなど期待させられる場面もあったが、またしても僕には一切アタリがなかった。
泳がせ釣りやユムシを使った大きな魚狙いならまだわかる。
コマセやオキアミを使った釣りでアタリがないとは何事だ。
放送も終盤を迎え記憶から消える放送になりかけたその時、水面に漂うオキアミを何かがピチャっと食った。
一瞬の出来事で幻覚かと思ったが、直ぐに顧問が足元にイワシの群れを見た。
まさに、0が100に変わる瞬間だった(田口トモロヲ)
【堤防からサビキ釣りに変更】
番組終了残り15分で番組のタイトルが爆釣!堤防からのサビキ釣りになった。
急いでサビキ釣り仕掛けを準備しているときに、放置していたフカセのオキアミに食ってきたのが始まりだった。
しかも20cm級のマイワシ。これはいつも冷静な人間が発狂してもおかしくない。
もちろん狙ったわけではないが、こういうときのために釣り場には様々な仕掛けを持っていく必要があるのだ。
視聴者のコメントには目も触れず散々イワシを釣ってしまった…。
その数74匹!!
釣れるときに釣る。こんな神展開があるから釣りは止められない。
最後まで諦めずコマセを撒き続けたからイワシが寄ってきたのかわからないが、ありがたい結果だった。
【サビキ釣りに最低限必要な道具を紹介】
サビキ仕掛けなら場所も取らず簡単に組むこともできるので、サビキ釣りに必要な最低限の用意を紹介したい。
・プロマリン(PRO MARINE) PG わくわくチョイ投げセット
価格 2093円
竿とリール、投げ釣り仕掛けのセットでこの価格ならお安い。
商品のレビューを見ると耐久性があるわけではないので、使用後に真水で洗わないとガイドは錆びそう。また、思わぬ大物がかかったときはなすすべなくハンドルが壊れてしまう可能性もあるが、低予算で初めて釣りを行うなら、こういった安い竿からスタートしてもいいと思う。
僕は小学生の頃、ベイトの竿とリールを別売りだが両方で1000円で揃えバスを釣っていたころもあるので、釣具は安くてもそれなりに楽しむことができると信じている!
・水くみバケツ
価格 680円
僕は最近まで水くみバケツを釣り場に持っていく文化がなかった。
祖父も父も使っていなかったが、これはあると便利だと気づいたので重要だ。
※岡山でコマセやアミコマセを使う釣りをしていなかったからかもしれない
仕掛けは買おうと思えば全てオンラインショップで購入できるのだが、折角なので釣具屋で色んな製品を見ながら選んだほうが想像が沸いてきて楽しくなるのがまた釣りの醍醐味。
釣具屋で購入すべきものは
・サビキ針(1セット100~300円)
釣れている最中に絡む可能性があるので3セットは予備で必要。
また、写真のハリは「4号」と記載されてあるが、この数字が大きければ大きいほど針が大きくなるので、イワシやアジなら4号前後がオススメ。
・ナスオモリ 5号~10号ほど(300円ほど)
こちらも潮通しの良い海釣り公園でやるか、穏やかな堤防からやるのでは重さを変える必要があるのでサイズ別でいくつか必要。本牧海釣り公園だと潮が速い為、10号は必要。
・コマセカゴ (200円ほど)
上記は針の上に取り付けるコマセかご。
この中にアミコマセ(小さいエビみたいなヤツ)を入れ、集魚させる。
これがないとハードモードのサビキ釣りになる…。
関西で主流の針の下につけるカゴはオモリ内蔵でナスオモリは必要ない。
・アミコマセ
最近では手を汚さずにカゴにいれるアミコマセが売られている。
ただ、渋いときは冷凍のアミコマセブロックのほうがアミの粒感があってイワシの反応は良い。
その他には、コマセを詰める小さなスコップやハンドタオルがあればよい。
全部含めて最低限だと6000円あればサビキ釣りが可能だ。
タックルや仕掛けは買ってしまえば壊れたりしない限り使えるので、やったことがない方は一度挑戦してみてはどうでしょうか。
ボラは釣ることができなかったが、釣りとしては楽しい展開になったので、釣りに興味を持ってくれる人がいればありがたい。
旨すぎるぞマイワシ!!!!
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コメント
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ホッホッホ~、記事にある上カゴ式のコマセ網を置き竿で使う場合、ポロポロと安定して中身が溢れ続けるように、ハサミで網の目を何箇所か切ると良いんじゃ。
ただし、切りすぎると出過ぎてしまうので、注意が必要じゃぞ。
by コマセ仙人