カルモア釣査団の大西です。
今回は東京湾のアナゴ釣り。
関東では2回目、釣査団としては3回目のアナゴ釣りになります。
前回放送の出来事
アナゴ釣りはPKだ(確実に決めないと駄目)
黙っておけばいいものの、いつも口に出してしまう癖のせいでもう天候がとか海の状況がとか
何一つ言い訳ができなくなった。
しかしこれで良いのだ。
いつもならアナゴであるとネットの記事で調べるレベルで、この時期に釣れることを確認して本番に挑んでいたと思う。
だが、今回はPKとまで言った手前、それで釣れなかった時、謝っても謝りきれない。
絶対に決めなければいけないプレッシャーから一週間で3回アナゴを狙いに海へと駆け出した。(アナゴ釣り自己記録)
アナゴ釣りの仕掛け
基本的に投げ釣り。
僕はキス釣り用のちょい投げで使うジェット天秤や仕掛けを使い、天秤は8号~15号位を水深や風に合わせて調整。
水深3~4mで足場が低い場所なら8~10号位、風が強い状況が重なれば12~15号と重くして仕掛けが流されないようにする。
もう一つ、最近コメントで教えてもらった銅付き仕掛けも食いがよく、風が強い日でも投げた仕掛けが絡まらず、ストレスなく釣りができる。
アナゴの専用仕掛けは針の軸が長く、飲み込まれにくい上にハリスも太いので仕掛けが一発で駄目に
なることがないので、魚影が明らかに濃い場合などは、そちらもお勧めとなる。
アナゴがいるポイント(釣り場)と餌
過去の経験上、生息範囲は広いようで大雑把なことしか言えないのだが、砂地や砂泥、岩礁帯のからむ砂地などの地形に多い。
適した生息地には高い密度で住んでいる事もあり、釣れる時は連発する。
また、釣れたアナゴを持ち帰り、捌いた際に胃袋をみるとカニや魚の稚魚を食べていることが多いので、魚、甲殻類の産卵に絡む浅場がいいのではないか。
そう考えてみると根魚が豊富な瀬戸内や色んな魚が産卵場に選ぶ千葉の内房エリアにアナゴが多いことに納得ができる。
餌はアオイソメがエサ持ちも良くベターだが、アナゴ以外の魚が先に釣れてしまう高い状況など、サバの切り身やキビナゴの冷凍パックなど、使い分けてもいい。
※放送はイソメとキビナゴを使用
時期は真冬以外は釣れるイメージだが、春から夏の時期が一番いいように思う。
プラクティス(アナゴのポイント探し) 1回目
PKが決まるのは弛まないプラクティスがあってのものだ。
千葉県 富津 某港
仕事後、22時に現着。
常夜灯もあり、ここで釣れたら最高のロケーションで放送ができる。
しかし、そんな場所に限ってフグとかハゼさえ釣れない。
根掛かりもしないまさに海の砂漠。
移動
千葉県 木更津 岸壁
手すりもあり放送をやりやすい場所。
しかし既に1時を回っていた。どう考えても今の時点で就寝できるのが3時を回っている。
直ぐに勝負を決めたいと4本竿を出し待ち構えていると、左手から運河の水が流れてきているのか、
潮目の帯が近寄ってきた。これはチャンスか?と4本とも潮目の向こう側に投げてみると、
30分で勝負アリ。イシモチ、アナゴ2本が釣れた。
潮目は流速の違いによってできる現象で、ここはプランクトンもたまり、
食物連鎖が出来やすく、フィッシュイーターも付く。
アナゴはイソメ以外にカニや魚の稚魚も果敢に食べるので潮目があれば狙いたい。
潮目で釣れるパターンを勝手に天使の羽衣パターンと名づける。
いい収穫ができたので撤収。本番はここにしよう。時刻は2時過ぎ。睡眠時間3時間決定。
移動中、どうにか理由をつけて午前休をとろうとしたが、釣りに出る前にリーダーに
「アナゴ釣りに行ってきまーす」と調子に乗っていってしまったものだからズル休みは断念。
下見 2回目
千葉県 浦安 某岸壁
なぜまた下見をするのか?
釣り足りないのか?違う。
当日が雨予報だと気づいたからだ。
機材もろともずぶ濡れで放送するわけには行かないので、車から配信できる場所を
探す必要があった。選んだのは家から15分の岸壁。記事情報によるとアナゴは釣れる。
イソメ600円分購入し本腰で釣り開始。
しかし、風速10mを現場で知り1時間でリタイア。
根掛かりもその間で2回あったのでここはパス。
下見 3回目
千葉県 富津 某漁港
顧問が磯投げ情報という雑誌でみつけたポイント。
シーバス釣りのあと、様子を見にコンビニでイカ素麺を買って出撃。
到着し早々におじ様の竿にアタリがあったので「来てますよ!」
と叫んだら慌てて回収。アナゴが付いていた。
ほぼほぼ今日の下見は完了。車もほぼ横付けできる。
一応、イカ素麺でも釣れないか2時間やってみたがノーバイト。
人間様向けに加工されすぎていたのか?少し腐らせて臭いを発生させたほうが釣れたかもしれない。
他の方は数本づつ釣っていたので自分が釣れなくても本番は大丈夫だろうと安心して帰宅。
PK戦(アナゴ釣り本番)
瀬戸内出身の僕からすればアナゴは坊主逃れと行っても過言ではないくらい岡山では釣れた。
アナゴを舐めているのではなく、江戸前のハゼ釣りと同じくらいお手軽な魚であった。
しかしここは関東。その感覚は捨ててきた。
案の定、現地は荒天に恵まれた。
配信者としてやってはいけない超ローテンションで放送が始まった…。
基本はこの画。
初めて釣査団を見る人からすると何かの宗教か、儀式のようにも見えたかもしれない。
初見さんが来るたびに説明しなければもう番組に2度と来てくれないような…。
PK戦 先手を取られる
竿先に微かなアタリがでた。
アナゴならグングンと引くのだが、よーく見ないと分からない微妙なアタリ。
取りあえず上げてみることに。
ゴンズイが現れた Lv2
こいつもアナゴと同じエリアに生息しているやっかいな魚。
背中に棘があり毒を保有しているので絶対に手で触ってはいけない!
半日は毒に犯されて指された箇所とその周りに激痛が走り、痺れを伴うので要注意が必要で、
呼吸困難になる恐れもあるので釣れた場合はプライヤーで外すか針を飲み込んでいる場合は
糸を切ってリリースする。
続いて一難去ってまた一難という言葉がまさにそれと思わざるを得ないものがヒット。
クリーチャーが現れた Lv??
もうゴミか生き物かさえ分からない。
あれ、今日駄目なパターン?天候で落ち込んでいる上に釣れる魚もこうなので
既に心は折れかけ。さらに吹き込む風でカメラもポジションが取れず配信面でも心配に。
諦めて家に帰りたい
プライベートならこうしている。
しかし今日は放送なので寝ることは許されない。
ましてやアナゴが釣れないなんてありえない。
諦めず仕掛けを投入する。
同点ゴール(フェアー)
カメラのポジションを替えようと車を切り替えていたときに事件は起きた。
蓋画をだしている最中に竿にアタリが。
フロントガラス越しのため、竿先の画が放送に適さない状態に。
これじゃ何だかよく分からない。
その間にアナゴをキャッチ。
投げ釣りは竿先の反応を視聴者と共有し楽しむのが目的にも関わらずこれじゃ臨場感がない。
本当に申し訳ないです。しかしアナゴが釣れた。一気にテンションが上がる。
アナゴにも時合がある
時合だ時合だー!
時合だ時合だー!
時合だ時合だー!
時合だ、時合だ、時合だー!!
アナゴ釣りのまとめ
荒天なんて関係なかった。雨だろうが釣れた。
先月の岡山釣行は激荒れのコーヒー色の漁港でも釣れた。
僕らが表層で見る荒れ具合とは違って海底は穏やかなのかもしれない。
餌はアオイソメ、キビナゴの両方を食ってきたがアオイソメのほうが断然
アタリが多かった。おそらくメダカや現地で取ったカニでも釣れるかもしれない…
またアナゴは釣るのも楽しいが、一番は食べて美味しい。
今回、番組として料理枠は用意してなかったが、このレポートでお届けしたい。
アナゴは時合。釣れなくても2時間は待つべし。
アナゴ5匹、ゴンズイ2匹、クリーチャー1
PK戦制したり。
完。
文=大西
今回も番組をご視聴いただきまして誠にありがとうございました。
次回はシイラ放送になります。
是非、ご視聴下さい!
僕たちは生放送を通じて釣りをPRする活動を行ってます。
釣りをより多くの人へ届けられるようにご支援ください。
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