常盤貴子と池松壮亮が初共演を果たす、直木賞作家・井上荒野の「だれかの木琴」の映画化『だれかの木琴』が2016年9月に公開することが分かった。


本作の監督、脚本をつとめるのは『橋のない川』『絵の中のぼくの村』『わたしのグランパ』などを手掛け、ベルリン国際映画祭銀熊賞を始め世界中で40以上の映画賞を受賞している名匠、東陽一。

女優演出の名手としても知られる東監督が今回タッグを組むのは常盤貴子だ。平凡な主婦のはずが、一通のメールがきっかけでストーカーと化していく小夜子を演じる。そして、小夜子の執着の対象となる美容師・海斗を演じるのは、近年数多くの映画賞を受賞し、日本映画界を担う若手俳優の中でも一歩抜きんでた実力派・池松壮亮。小夜子の行動にとまどいながらもある種の冷酷さで対峙していく、これまでにないキャラクターを演じる。

生活の豊かさや安定とは裏腹に人同士のつながりが希薄となった現代で、すべての女性が感じる精神的な飢餓感、疎外感をテーマに据え、それに対峙せざるを得ない男たちの姿を描く、人と人との"共鳴・共振"の物語。日常で誰もが抑え込んでいるエロスをすくい取り、解放させていく東監督の手腕に期待がかかる。

今回の作品について「あの!東陽一監督の映画に参加させて頂けるなんて。『ザ・レイプ』『もう頬杖はつかない』に憧れ、興奮していた女優を始めた頃の私に教えてあげたいです!」と喜びを語る常盤。また池松との共演について「東陽一監督作品の一部であろうとする姿が、同じ志を抱いていた私にとっては最高の理解者であり、最強のパートナーでした」とコメントしている。

また、池松は「東監督の作品に出演できるなんて、嘘じゃないかと思いました。また1つ大きな夢が叶ってしまった気分でした。でもそうも言ってられないので、平気なふりして現場にいこうと思いました」とコメント、初共演となる常盤について「殆ど話す機会はありませんでしたが、現場で何も言わず真摯にやってのける姿がとても印象に残っています。その強さは美しく、小夜子という 1 人の女性に深みと迫力を感じました」と感想を寄せている。

映画『だれかの木琴』は2016年9月より有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国公開
(C) 2016 『だれかの木琴』製作委員会

■参照リンク
『だれかの木琴』公式サイト
www.darekanomokkin.com


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