結婚すること"が心臓発作の起きるリスクを減らし、心拍停止の状態になったとしても生還する可能性が高まるという。特にあなたが妻の場合は...。そんな驚きの研究結果を<dailymail.co.uk>が伝えている。
実はこれまでにも「結婚は健康を守るのに有効だ」という説が複数出ていたのだが、これらはあくまでも"男性にとって"だった。専門家は、資産の増加やより健康的なライフスタイル、そして独身の人よりも手厚い社会的支援といった、結婚がもたらすポジティブな影響に言及。独身の人はうつ病にかかるリスクが既婚者よりも高く、それが心臓発作からの回復の妨げになるそうだ。
医学誌『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・プリヴェンティブ・カーディオロジー』で発表された今回の説は、フィンランドの4つの地域に住む35歳以上の人々の情報をもとにしているという。
これによると、心筋に酸素を供給する冠動脈の狭窄(狭くなること)が原因のACS(急性冠状動脈症候群、心臓発作もその1つ)が起こる可能性は、男女共にほとんど変わらない。だが既婚の男女と独身の男女では後者の方が起こりやすく、死亡率も独身の男女の方が高かったそうだ。
逆に生還率が最も高かったのは既婚女性で、35歳から64歳まででACSにかかった人の死亡率は既婚女性が20%、離婚女性が32%、独身(未婚)女性が43%という結果が出ている(ここでの"生還率"とは、ACSが起きてから28日以内を対象としている)。つまり既婚と独身女性では、なんと2倍以上の差があるのだ。
既婚者はさておき、独身や離婚した人は年齢に関係なく、病院に到着する前に(発作で)亡くなる可能性が最も高いという結論となった今回の研究。さすがに心臓発作のリスクを減らすためだけに結婚するわけにはいかないが、結婚を奨励するヒントにはなりそうだ。
(参照元:dailymail.co.uk)
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