11月2日に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!! 3時間スペシャル』(テレビ朝日系)に西武、千葉ロッテ、イタリアのリーグなどに在籍した元プロ野球選手G.G.佐藤が出演。〈日本代表だったのに超簡単なフライを落としちゃった先生〉として、試合を台無しにした過去のエラーや、惨敗に終わった北京五輪の舞台裏などを暴露した。
2008年北京五輪日本代表として出場し、韓国戦、アメリカ戦でイージーなフライを3度も落球し、バッシングを受けたG.G.佐藤だが、その理由について「本番に超弱かった」と激白。「チームメイトは慰めてくれたが、内心『テメエ何やってるんだ』という空気を感じて、ピストルを突きつけられてた気分」と当時を回想した。
さらに五輪の試合でレフトにフライが来た時に「なんで(俺のところにボールが)来るの?」「センターの青木がとってくんないかな」「エラー後の記憶がなく、真っ白になった」と弱気過ぎる精神状態だったことを告白した。目立ちたいがために7月のオールスターにピークを持って行き、追加招集となった8月の五輪に用意不足だった「心の準備不足」や、「すぐマイナス思考に走る」というメンタル面の弱さで試合当日「全身に鳥肌がたって汗が止まらない」状況だったこと、定位置ではないレフトを担当し「慣れない仕事を任された」こと、さらにはデーゲームにも関わらず試合中に「サングラスをかけ忘れた」など、エラーに至るまでの原因分析を語った。
佐藤が自分のエラー原因を語るのが番組のメインだったが、さらに、自分も含め日本代表が緊張で顔面蒼白だったという五輪の試合当日のベンチの雰囲気も暴露した。G.G.佐藤が"戦犯"であるように語られた北京五輪だが、多くの選手たちが"金メダル必達"と言われた星野ジャパンの中で、試合前からプレッシャーで追い込まれ、それぞれが思うようにパフォーマンスを発揮できなかった舞台裏が語られた。
帰国後「死にたい気分になった」というように、バッシングの影響も語り、さらに、一匹狼を気取りチームの輪に加わらず「みんなからメッチャ嫌われていた」ことなども暴露。
チームメイト、球団、西武ファン以外の野球ファンなどと上手くやれなかったことについては、高校、大学などで全く実績がなく、アメリカのマイナーリーグを経由し、25歳で遅めにプロ入りした自分を「大きく見せるため」の行動であったことを反省する佐藤。北京五輪から3年後に西武から戦力外通告を受けたが、同球団における自身のキャリアについて「8年間残した記憶はエラーだけ」と辛辣に表現した。
その後イタリアに渡るなど紆余曲折を経て、価値観が変わり、「野球の楽しさ」を改めて見つけたという佐藤は、自らの失敗経験から得た、「本番に強い人なんてこの世にひとりもいない。不安があるから人は努力できる。自分を信じて自分自身に打ち勝って欲しい」という人生論を語った。最後には、これから国際試合プレミア12を迎えるサムライジャパンに向けて「フライは落とさずに取ろう」と、自らの鬼門であるフライを捕るパフォーマンスを披露し締めくくった。
https://youtu.be/qgKRzQvHCEE
■参照リンク
『しくじり先生 俺みたいになるな!!』公式サイト(毎週月曜よる8時からテレビ朝日系列にて放送)
www.tv-asahi.co.jp/shikujiri/
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