実験的なドラマを相次ぎ送り出しているMBS日曜・TBS火曜の深夜枠で、10月最終週から問題作『監獄学園-プリズンスクール-』がスタートする。原作は『週刊ヤングマガジン』連載中の平本アキラ氏のコミック。全寮制女子高から共学になった学園に入学した男子生徒5人が、女子風呂をのぞこうとした罪で美女3人の「裏生徒会」により懲罰棟(通称プリズン)へ収監。脱獄を図って攻防を繰り広げるストーリーだが、変態的なエロやSM描写が多く、7月から放送されていたアニメ版では随所で"光"が入り際どいところが隠された。
"実写化不可能"とされていたこのコミックのドラマ化を手掛けるのは、鬼才・井口昇監督。『片腕マシンガール』『ゾンビアス』などの映画で国内外にカルト的人気を持つ。むやみなスプラッターに無意味なエロが持ち味になっていて。何かと"自粛"に走りがちな昨今のテレビ界にあって、この原作にこの監督でギリギリどこまでやるのか? 実に興味深い。
まず原作の破天荒なキャラクターたちのキャスティングはファンの評判も上々のようだ。男をクズと見下すモデル体型の裏生徒会長・栗原万里には、身長171㎝でスレンダーな山崎紘菜。豊満すぎる巨乳でムチをふるう副会長・白木芽衣子には、B90のグラビアアイドル護あさな。一見ゆるふわ系だが空手の有段者で暴力的な書記・緑川花は、坊主頭からロングまで役ごとに髪形を変える実力派の森川葵が金髪で挑む。
そんななかで、主人公の藤野清志(中川大志)が思いを寄せる相撲好き女子・千代役で、グラビアが大人気の武田玲奈が連ドラ初出演する。
武田はもともと「第2のくみっきー!発掘オーディション」でグランプリを獲得し、2014年からくみっきーこと舟山久美子と同じ『Popteen』のレギュラーモデルになった。そして今年2月発売の『週刊ヤングジャンプ』で、男性読者にはほぼ無名だったにも関わらず、初登場・初水着で初表紙と異例の大抜擢を受けた。「ヤングジャンプ史上最大級の逸材」とのキャッチコピーも大げさに感じない抜群のヴィジュアルはすぐ評判となり、9月までにすでに3回も表紙を飾っている。『週刊少年サンデー』など他誌の表紙にも。
3月公開の映画『暗殺教室』で女優デビューもしたが、生徒役の1人で見せ場はなく、今回の『監獄学園』が事実上、初の本格的な演技。まばゆい美少女ぶりは見ているだけでも心ときめきそうだが、演技センスもあるとなれば、グラビアに留まらない大スターへの道が開けるはず。過激シーンが相次ぎそうなドラマのなか、武田の女優ぶりからも目が離せない。
ただ、演じる千代は裏生徒会の面々と違い、ピュアな少女。過度にエロい場面は原作にもなく、その部分は彼女には期待せず観たほうがよさそうだ。
文・斉藤貴志
https://youtu.be/ljx3x8YKlxM
■参照リンク
『監獄学園-プリズンスクール-』公式サイト
http://prison-school.com/
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