エイベックス・グループ・ホールディングスが9月28日、著作権管理団体、第2位のイーライセンスと3位のジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)の筆頭株主になり、事業統合に向けた協議を開始することを発表した。
プレスリリースによると、エイベックスは100%子会社であるエイベックス・ミュージック・パブリッシング(AMP)を通じて2社の株式取得を行い、AMP、イーライセンス、JRCの3社で「著作権管理事業者として音楽産業・文化のさらなる発展に寄与すること」を目的に、事業統合に向けて協議を行う、としている。
音楽著作権分野は長年、日本音楽著作権協会(JASRAC)によって事実上の独占状態だった。管理楽曲数300万曲という、その圧倒的なアドバンテージから、 放送局向けに行っていた包括徴収方式が「新規参入を妨害するもの」というイーライセンスによって訴えられたJASRAC。イーライセンスによるその訴えを最高裁が今年4月に認めた経緯もあり、今年より新規参入したJRCとの統合で「第2の勢力」が誕生するのでは?また同時に、大手レコード会社の子会社であるAMPが本腰を入れて著作権管理分野に参入するのもインパクトが強く、マーケットにも大きな影響を与えそうだ。
■参照リンク
当社連結子会社による株式会社イーライセンス及び 株式会社ジャパン・ライツ・クリアランスの株式取得に関するお知らせ
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