アーセナルを退団した宮市亮が加入したドイツ2部ザンクト・パウリ。日本でも海外サッカー通にはこのカルトなサッカーチームの異色ぶりは知られていたが、熱狂的なサポーター、海賊のようなドクロのフラッグ、ハンブルグの労働者階級の熱さ、一言で言うと「とってもロックなクラブ」といえるだろう。
https://youtu.be/9efuiQUC4dc
サポーターを撮影した映像には黒いTシャツにドクロとまるでパンクバンドのような格好をした男の集団、ヒップホップ、街を闊歩する姿は、ギャングのような姿からカラフルなヒッピースタイルまで様々。オジサンのサポーターもビール腹で、サッカーのジャージというよりは着合わせもスタイリッシュでオシャレだが、やはり過去に暴徒と化したサポーターの凶暴性で震撼させ、左翼思想、ファシズム、性差別とゾッとするようなキーワードが踊り穏やかではないダークヒーロー的な雰囲気も漂わせる。暴力や差別は到底容認されるべきものではないが、悪いイメージにどこか惹かれて集まるファン心理というのはどこの世界にもあるものだ。
ただ同じハンブルグにいてハンブルガーSVではなくザンクト・パウリを推すファンには特別な結束力があることも確か。財政難で4部降格寸前で、ファンの募金に救われたりとブンデスリーガの企業化したチームに比べアットホームな一面も持ち合わせている。
ここまで聞くと「宮市こんなところに行って大丈夫か?」と心配にもなるが、早速サポーターは「新加入の選手キタ!気が狂いそうだぜ!」「良い奴を見つけてきたぜ フォルツァザンクト・パウリ!」「すげえ移籍が決まったぜ!この若造すげえポテンシャルを秘めてる」「歴史上最高の移籍だ!奴はこのクラブでブレイクするんだもう決まりだ!」「(ゲームの)FIFAでプレーしたことがあるぞ、とにかく速い奴だ!」などとにかく歓迎されているようだ。いずれにしても宮市の再出発はこの今期2部降格ゾーン、ギリギリだったザンクト・パウリから始まる。欧州屈指の熱いファンは口を揃えて彼を迎えて入れてこう叫ぶだろう。「ようこそ、サンクト・パウリに!」
https://youtu.be/4gkqL0I20sI
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