5月24日、テキサス州で、ライリー・ポーティと妻エミリー・ポーティが、飲酒運転の車に轢かれ事故死するという痛ましい事件が起きた。この悲しい事故を遺族に伝えるため、ポーティ夫妻の自宅に赴いたのが、Orange警察署の警官エリック・エリソンだった。家には、18歳の末息子カジー少年がいたという。
カジー少年にこの突然の悲しい訃報を告げたエリソン警官は、その週末、少年が卒業式を控えていることを知る。
「私が彼に両親の訃報を伝えたとき、彼は泣きながら座り込んでこう言ったんです。『この週末に高校を卒業することになっていたんだ。でも両親は死んでしまった。これからどうしたらいいんだろう...』と」。
途方に暮れるカジー少年に、エリソン警官はこう伝えたという。「君は歩き出すんだ。君の父さんと母さんは、天国から一番前の席で卒業式を見守っているはずだよ。ご両親が座るはずだった席には、僕が代わりに座ろう。君の卒業を代わりに見届けるよ」。
自分の娘も18歳で、同じ週末に卒業式を迎えたことも、カジー少年のことを放っておけない要因だったと思う、と語るエリソン警官。そして彼は約束通り、30日にカジー少年のLittle Cypress-Mauriceville高校卒業式に制服姿で出席。「私は彼に、悪いニュースを伝えた人間だ。その代わりというのはなんだが、こうするのが正しいことだと思ったんだ」と、エリソン警官は語っている。
卒業証書をもらったカジー少年をあたたかく抱きしめるエリソン警官。二人の姿に、会場中からスタンディングオベーションが鳴りやまなかったという。
This was such a special moment. Thank you class of 2015 for making this such a memorable occasion for our family. So...
Posted by Blake Henning on Saturday, May 30, 2015
■参照リンク
http://www.12newsnow.com
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