引退した元殺し屋が、自分からすべてを奪ったギャングを皆殺しにするアクション映画『ジョン・ウィック(原題)』で、主演キアヌ・リーブスが作中で殺した人数をカウントした動画が人気を博している。
https://www.youtube.com/watch?v=EoO-w7Z7Yv4
この動画は、地味な隠居生活を送っていたジョンがロシア系のチンピラに愛車を奪われ、さらに亡き妻が遺した犬まで殺されたことで、「ひさしぶりにキレちまったよ...」と地下に封印していた物騒な銃火器を掘り返すシーンから始まる。
怒らせてはいけない相手に手を出してしまったチンピラたちは13人がかりで寝こみを襲おうと家に侵入するが、元伝説の殺し屋に敵うはずもなく瞬殺。続いてジョンは、ロシアンマフィアの経営するクラブに殴り込みをかけると、体術で相手の動きを止めてから頭部を確実に撃ちぬくという"ガン・フー"のえげつない技の数々を披露し、ここで28人を殺害。
続いて露マフィアの金庫が隠してあるらしき教会を襲撃するが、神父の指にロシア式の刺青がバリバリ入っている面白ショットをお見逃しなく。さらにボスにも襲撃をかけ、幹部を含む14人の殺害に成功。
そして物語終盤、ゴツいショットガン(ケルテックKSG?)でボスに再び襲撃をかけたジョンは最終ターゲット=チンピラ息子の居場所を聞き出し、まずはゲーム中のバカ友達を狙撃。その後もすったもんだありつつ、カーチェイスでもあり得ないスキルを発揮し、最終的に76人を殺害したようだ。
そんな殺人マシーン・キアヌは<blacktreetv>のインタビューで、本作の監督にして『マトリックス』のスタント振付師だったチャド・スタエルスキ監督の仕事ぶりを、「スタント経験のある監督は、最初の映画から素晴らしい仕事をしている。彼らはロングテイクを求めるんだ。カットを繰り返すのではなくてね。長いシーンだと、観る人がそのキャラに入り込めるから」と評し、本作で発明された斬新な殺陣"ガン・フー"(銃+カンフー)についても語る。
「今回の撮影に際し、たくさんのトレーニングを重ねた。戦術や銃を使いこなしたりとね。クレイジーな"ガン・フー"にも慣れたから、役作りはとても楽しかった。彼らと一緒に仕事をするのは本当にハードルが高かったよ。その成果がスクリーンに現れていると良いんだけど」
ここでインタビュアーに「あなた自身は引退を公言していませんが、俳優業と距離を置き、初監督映画の撮影に臨んだ時期がありましたね。監督を経験し、俳優としての映画の見方も変わりましたか?」と聞かれたキアヌは、「もちろん。ここ数年、ドキュメンタリー制作でカメラの後ろに回った。この経験から、芸術(映画)のフォーミュラ(公式)との距離を身近に感じた。監督の経験は(俳優としての人生を?)豊かにしてくれたよ」と、今後への意欲を垣間見せている。
最後に「『ジョン・ウィック』では、何が一番観る人の心を動かすと思いますか?」と単刀直入に聞かれ、「わかんないな。愛と恐怖は紙一重だと思う。恐れってのは間違いなく、最初にあるね。(恐れの感情は)急に出てくるんだ。愛も同じように急に起こるし、怖いなと思う時もある。この映画に関しては間違いなく、(心を動かすのは)"愛のつながり"だろうね」とのことで、作中で殺人マシーンを演じていても、心優しいキアヌの軸はまったくブレていないようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=-jnpM09Li9I
『ジョン・ウィック』は日本公開予定
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